コラム

ゴールドカップ        

12月21日に浦和競馬場で行われたゴールドCは、最後の直線で抜け出したスマイルウィが単勝1・3倍の断然人気に応えて連覇を達成。
マイルグランプリに次ぐ連勝を飾り、6つ目のタイトルを手に入れました。

スマイルウィ

スマイルウィ(Photo by 石井一雄)


主戦の矢野貴之騎手は「内枠だったので行けたら行こうと思いましたが、
うまく控えることができましたし、3、4コーナーは抜群の手応えだったので大丈夫だなと思いました。
戦ってきたライバルたちはみんなでかいところを取っているので、
この馬もさらに大きいところを狙いたいです」ときっぱり。

矢野貴之騎手

矢野貴之騎手(Photo by 石井一雄)


来年は最大目標をJBCスプリント(11月4日、佐賀1,400メートル)に掲げて、
ダートグレード競走を中心にしたローテーションが組まれることになりそうです。

スマイルウィ

スマイルウィ(Photo by 石井一雄)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎スマイルウィ1着
〇ジャスティン4着
▲サヨノグローリー5着
△アマネラクーン3着
△ティアラフォーカス6着

でハズレ。

トライアル・まがたま賞の覇者で5番人気ブラックパンサーがメンバー最速の末脚で2着に突っ込んできました。

まだA2の身で重賞初挑戦でしたが、初騎乗の御神本訓史騎手は「スタートは出たけど、進まないし、この馬の競馬でと思って。
よく伸びてくれたし、最後の脚は良かった。力はあるし、状態も良かったんだろうね。1,600メートルぐらいまでは大丈夫じゃないかな。
直線は長い方がいいし、右回りさえ合えば大井はいいと思う」と手応え十分。
マイル以下の路線でタイトル獲得のチャンスがありそうです。

ブラックパンサー

ブラックパンサー(Photo by 石井一雄)


約5か月ぶりだった3番人気アマネラクーンは追い上げ及ばず3着。
21年11月のまがたま賞V以来2度目のコンビとなった本田正重騎手は「位置取りはあまり気にしないで乗ったけど、
最後までしっかり走ってくれている。やはりいい馬。めちゃくちゃ伸びていたから2着は楽にある感じだったけど、
ブラックパンサーにはびっくりしました。理想はもう一列前で競馬をしたかった」と力を再認識しています。
オープン特別や準重賞なら主役級、重賞でももちろん有力候補の1頭でしょう。

東京盃3着、JBCスプリントでも4着に健闘した2番人気ジャスティンは不完全燃焼の4着に終わりました。
森泰斗騎手は「ちょっと引っかかりましたね。もうちょっとゆっくり乗っていくべきだったかな。
左回りは大丈夫だけど、1,400メートルは本質的に長いのかも」と残念そう。
それでも勝ち馬から0秒7差しか負けていません。ベストの1,200メートルで巻き返しを期待します。

直線で内を突いた4番人気サヨノグローリーは5着。
澤田龍哉騎手は「ペースが速いのは分かっていたけど、じっとしていてもあの2頭(2、3着馬)の脚は使えない。
勝ちに行ったぶん、最後は止まっちゃったかな。馬の状態はすごくいい」と振り返っています。

そして、6番人気6着ティアラフォーカスの和田譲治騎手は「コースは問題ないですけど、ちょっとメンバーが強い」とポツリ。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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