コラム

ニューイヤーカップ      

1月10日に浦和競馬場で行われたニューイヤーCは、最後の直線で抜け出した2番人気ギガースが押し切り勝ち。
これでデビューから4戦3勝2着1回とし、重賞初挑戦で見事にタイトルを手に入れました。

ギガース

ギガース(Photo by 両角昭男)


ギガース

ギガース(Photo by 両角昭男)


絶好の2番手でレースを進めた森泰斗騎手は
「もうちょっと下げて行く予定でしたが、スタートも良く、二の脚もすばらしく、改めてすごくいい馬だと思いました。
他の馬が大好きで離れたがらないというか、馬の性質で、あまり着差がつかないレースだったと思います。
デビューから乗っていますが、すごく素質のある馬なので、うまく成長させていきたい」とコメント。

森泰斗騎手

森泰斗騎手(Photo by 両角昭男)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ライゾマティクス3着
〇クルマトラサン2着
▲アムクラージュ4着
△ギガース1着
△エドノバンザイ9着

でハズレ。

◎に推奨した4番人気ライゾマティクスは追い上げ及ばず3着止まり。
初めて手綱を取った桑村真明騎手は「明け3歳ですし、58キロはなかなか…。ちょっと動けないですね。
でも、力みのない走りをしますし、同じ斤量ならいいところだと思います」と力負けではないことを強調。
勝ち馬とは2キロ差があり、着差は1馬身なので、俗に言う1キロ1馬身の単純計算をしてみても逆転は可能でしょう。

ライゾマティクス

ライゾマティクス(Photo by 両角昭男)


押し出される形でハナに立った1番人気クルマトラサンはしぶとく食い下がりましたが、直線半ばでかわされて2着。
張田昂騎手は「泰斗さんにあそこ(2番手)に行かれたら、下げる選択肢はなかった。行ききるしかないと思ってチャンスのある乗り方をしたけど、
最初のイメージとは競馬が全く違った。枠順が逆だったら違う」と悔しさをにじませていました。
約2か月半ぶりでしたが、初コースも全く問題なく、ゴールドジュニアを制した世代トップクラスのスピードは見せてくれています。

クルマトラサン

クルマトラサン(Photo by 両角昭男)


ルーキーズサマーCを含む全3勝のホームコースで巻き返しを期待された3番人気アムクラージュは4着が精いっぱい。
御神本訓史騎手は「スタートも出たし、ちょっと速くなると思って下げたけど、まあ、結果的にあの位置で良かったのかな。
突っ張ってもまだ対応するだけのスピードがあるような感じでもないし、現状の走りはできています。
血統がいいから成長待ち。距離は延びた方がいいかもしれないし、広いコースがいい」と振り返っています。

直線で大外に持ち出して5着まで押し上げた5番人気フロインフォッサルの落合玄太騎手は
「もうちょっと前目につけようと思ったけど、まだこのペースにはちょっと…。前半はしんどそうでしたけど、
しまいは伸びてきてくれているし、コースが替わったり、距離が延びたり、後々は走ってきそうな感じはします。
コーナーで若干遅れちゃうところがあるので、広いコースの方が走りやすそう。距離はあってもいい」。
アムクラージュと同じく、今後の成長過程を追いかけたい素質馬です。

着外に敗れた馬(競走中止したウインアザレアを除く)たちのコメントは以下の通りです。

9番人気6着ビッグショータイムの和田譲治騎手は
「ジリジリはきています。ルーキーズサマーC(2着)の時はペースが流れたから展開が向きましたけど、距離は長い方が良さそうな気がします」。

7番人気7着オーウェルの笹川翼騎手は「上位3頭は強いけど、今日は追走できたし、内容的には前回の勝ったレースよりいいと思います。
浦和の感じじゃない。もうちょっと広いコースでゆっくり乗りたい感じ」。

8番人気8着クリコマの野畑凌騎手は「砂をかぶらない方がいいですね。先行争いで外からも来ていたので、下げて内に入れようと思ったら、
かぶった瞬間にブワーっとなってかわされちゃった。浦和は流れが速いから、息を入れられず良くない競馬になりました」。

6番人気9着エドノバンザイの矢野貴之騎手は「枠も悪かったし、外々を回らされた。現状の力は出している。経験の差も出た」。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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