コラム

ブルーバードカップ       

1月17日に船橋競馬場で行われたブルーバードCは、
最後の直線で一完歩ずつ差を詰めたJRAアンモシエラがゴール前できっちり差し切り、
ダートグレード競走初挑戦で見事にタイトルを獲得しました。

アンモシエラ

アンモシエラ(Photo by 両角昭男)


アンモシエラ

アンモシエラ(Photo by 両角昭男)


クビ+ハナ差の激戦を制した坂井瑠星騎手は「この馬のリズムで、特にポジションは気にせず運んでいました。
そんなに反応は早くありませんでしたが、前も止まってくれて、最後まで踏ん張ってくれたなと思います」とコメント。
紅一点ながらも、新体系元年の3歳ダート3冠路線の幕開けを飾ったアンモシエラが今後どのような道を歩むのか、楽しみです。

坂井瑠星騎手

坂井瑠星騎手(Photo by 両角昭男)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎アンモシエラ1着
〇バロンドール3着
▲ブラックバトラー6着
△エコロガイア2着
△ウルトラノホシ4着

で的中。

南関東最先着は、インからジワジワ追い上げた9番人気ソレナでした。
スタートで後手に回って最後方の競馬を余儀なくされながらも、メンバー最速の末脚で5着に食い込んだ澤田龍哉騎手は
「騸馬でもともとスタートが良くないというか、スタートに難のある馬で、落ち着かせようと思ったけど、タイミングが悪くて…。
そこからは地力で頑張ってくれたので良かったと思います。
もうちょっと気性面で成長して欲しいところはあるけど、これまでに積んだ経験が生きた感じ」は満足そう。
1、2コーナーでステッキが入っていたぐらいなので距離は全く問題なく、スタートさえ決まれば差は詰められるでしょう。

平和賞2着の実績馬で転入初戦だった8番人気キタノヒーローは7着。
初めて手綱を取った張田昂騎手は「本当はかぶらないところまで行こうと思っていた。
流れが速いから控えたけど、競馬は器用にこなしそう。上積みはあるし、悪くない」と手応えをつかんでいます。

キタノヒーロー

キタノヒーロー(Photo by 両角昭男)


前々でレースを運んだ6番人気バハマフレイバーは、勝負どころで外からかぶされて万事休す。
2走前の平和賞(10着)に次ぐ大差シンガリ負けを喫しました。
森泰斗騎手は「ペースが速かったし、かぶされてちょっと気持ちが切れちゃったかな。
(前走から着用した)チークピーシーズは利いているし、体も良くなってきているけど、
馬が穏やかすぎて、優しすぎちゃって、あまりファイトしない」と気性面の課題を指摘。
トライアルの準重賞・チバテレ盃の5馬身差Vが示す通り、ポテンシャルの高さは間違いありませんが、
現段階ではかなり注文がつくタイプ。
少頭数の外枠で、しかも終始マイペースで運べる展開が理想です。

バハマフレイバー

バハマフレイバー(Photo by 両角昭男)

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

goTop