コラム

報知オールスターカップ   

2月1日に川崎競馬場で行われた報知オールスターCは、
ハナを主張して大きくリードを広げた1番人気ライトウォーリアが後続の追撃を退けて重賞3勝目をマークしました。

ライトウォーリア

ライトウォーリア(Photo by 両角昭男)



3度目のコンビで勝利に導いた吉原寛人騎手は
「ペースを握られたくないので、僕が行こうと思いました。そこからのプレッシャーも激しく、
ハミを取りすぎた部分もあったので最後までもつかなという心配はありましたが、勝てて良かったです」と安堵の表情。

今後は同じ舞台で行われる川崎記念(4月3日)が視野に入ります。

吉原寛人騎手

吉原寛人騎手(Photo by 両角昭男)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ヒーローコール4着
〇エルデュクラージュ7着
▲ライトウォーリア1着
△ナニハサテオキ2着
△スワーヴアラミス5着

でハズレ。

トライアルの覇者で3番人気ナニハサテオキは、スタートで後手に回る不利をリカバリーしてクビ差2着に迫りました。
A2からのチャレンジでしたが、早くから素質を見抜いていた森泰斗騎手は「勝ち馬は強いなぁ。あれで残られた…。
でも、初めての重賞挑戦でよく頑張ったし、十分にメドの立つ内容」と確かな手応えをつかんでいます。
前走の走破タイム2分21秒5を一気に5秒2も短縮し、これで転入後9戦6勝2着3回。
重賞ウイナーの仲間入りする日は遠くないでしょう。


見せ場たっぷりの3着に食い込んだ7番人気ユアヒストリーの張田昂騎手は「展開も向いてくれたけど、いい時に乗せてもらえた。
そのうち一発あってもおかしくない。今日はペースが特殊だったけど、長くても距離はこれぐらいまでが理想かな」と好感触。
約3か月ぶりでしたが、圧勝だった前走の富士見オープンが示す通り、川崎2,100メートルは合っているようです。

ユアヒストリー

ユアヒストリー(Photo by 両角昭男)


中1週で臨んだ報知グランプリCの1~3着馬にとっては残念な結果になりました。

6戦5勝の得意コースで◎に推奨した2番人気ヒーローコールは4着。
またしても世代の壁にはね返されましたが、笹川翼騎手は「2番手に行けたのは良かったですけど、
そこから進みが悪くて、どうしても追走にいっぱいになっちゃう。道中うまくいいリズムを作れないぶん、最後の伸びを欠いている感じ。
理想はもうちょっとゆっくりしたペース。前が飛ばしていたので、あれ以上は手応えがなくて追いかけられなかった。
力があるからもう一回きているし、そのへんがうまくハマれば」と前を向いています。

ヒーローコール

ヒーローコール(Photo by 両角昭男)


6番人気スワーヴアラミスは末脚不発の5着に終わりました。
初めて手綱を取った服部茂史騎手は「今日は真面目に走っていましたし、乗りづらくはなかったです。
でも、最後は脚いろが一緒になっちゃった。距離が長いのもあるし、斤量もある」とコメント。

また、連覇を狙った4番人気エルデュクラージュは7着。
矢野貴之騎手は「スタートを出たら行こうかなって感じでした。
ライトウォーリアがそれだけ行くなら2番手で乗っかって行こうと思ったら、(ヒーローコールに)内から出されて前半が速くなった。
それにしてもバテすぎているし、自分の競馬ができていない」と振り返っています。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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