コラム

クイーン賞         

2月7日に船橋競馬場で行われたクイーン賞は、2番人気のJRAアーテルアストレアがゴール前できっちり差し切り、
昨年のレディスプレリュードに次ぐ2つ目のタイトルを獲得しました。

アーテルアストレア

アーテルアストレア(Photo by 両角昭男)



菱田裕二騎手は「相手(テリオスベル)も強い馬ですし、簡単にかわせないと思ったけど、
最後までしっかり頑張ってかわしきってくれました」と振り返っています。

今後は、牝馬交流重賞の兵庫女王盃(4月4日、園田1,870メートル)やエンプレス杯(5月8日、川崎2,100メートル)が視野に入ります。

菱田裕二騎手

菱田裕二騎手(Photo by 両角昭男)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎アーテルアストレア1着
〇ライオットガール4着
▲メイドイットマム6着
△テリオスベル2着
△キャリックアリード3着
△ゴールデンハインド9着

で的中。


地方最先着は、大井・藤田輝信厩舎への移籍初戦だった4番人気キャリックアリードの3着でした。
前走の神奈川記念2着に続いて手綱を取った御神本訓史騎手は
「相手はJpn2を勝っている馬。こっちは重賞2回目だし、もうちょっと力をつけて。回数も使っていないから、うまく成長していって欲しい。
今日はペースが流れたのもあるし、1,600メートルでも1,800メートルでも大丈夫」とコメント。

上位2頭に大きく離されたとはいえ、通算<4-1-3-0>でワイド圏内をキープ。
初コースを気にするタイプではなく、これからもマークが必要です。

キャリックアリード

キャリックアリード(Photo by 両角昭男)


主導権を握った8番人気グレースルビーは2コーナーでテリオスベルにかわされる厳しい展開にもかかわらず、しぶとく5着に食い下がりました。
達城龍次騎手は「三分三厘ぐらいからみんなが来て、そこから対応できなかった。でも、スタートは本当に速かったですね。
前半の1、2コーナーまでスローで行けたのが大きかった」と納得の表情。

2走前のクイーン賞7着後にトライアルの準重賞・クイーンズオーディションを制したように、今回の経験も自己条件で生きてくるでしょう。

グレースルビー

グレースルビー(先頭)(Photo by 両角昭男)


良馬場で見直したいのは以下の2頭です。

昨年の桜花賞、ロジータ記念勝ち馬メイドイットマムは末脚不発に終わり、前走の東京シンデレラマイルに次ぐ6着。
またしても世代の壁に跳ね返されてしまいました。
主戦の本橋孝太騎手は「1,800メートルはいいと思ったけど、馬場もあるのかな。
御神本さんぐらいのところ(5番手)にいられるはずだったけど、耐えられなくて後ろに下がっちゃった感じ。
2コーナーぐらいまで馬のペースでと思ったけど、任せていたらあの位置(8番手)になっちゃった。
今日は久々の地元だったからなのか、すごく気が入って、ずっと力入っていた。もっとやれるはず」と首を傾げています。

また、過去3、5、7、4着で相性のいいレースだった7番人気サルサレイアは8着。
西啓太騎手は「馬場も前残りだから、あの仔の良さを生かせなかった感じです。なんとか着を拾いたかったけど、展開的にもちょっと厳しかった。
道中の進みはあんな感じでも、伸びてくると思ったけど…」と残念そうでした。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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