コラム

ダイオライト記念       

3月6日に船橋競馬場で行われたダイオライト記念は、最後の直線で抜け出したセラフィックコールが後続を4馬身突き放す圧勝。
無敗の連勝が5でストップしたチャンピオンズC10着から見事に巻き返し、みやこSに次ぐ2つ目のタイトルを手に入れました。

昨年の新馬戦勝ち以来のコンビだったB.ムルザバエフ騎手は
「距離が長いのはありましたが、問題なく、しっかり走り切ってくれました。
新馬に乗った時から重賞級だと言っていたので、証明できて良かったです」とコメント。


セラフィックコール(Photo by 石井一雄)


上半期は帝王賞(6月26日、大井2,000メートル)を最大目標にしたローテーションが組まれる予定です。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ハギノアレグリアス3着
〇セラフィックコール1着
▲ディクテオン4着
△テリオスベル2着

でハズレ。

過去2、7、4着で4年連続の出走となった6番人気エルデュクラージュは悪条件が重なり、大差の10着に沈みました。
すんなり主導権を握ったものの、スタンド前でテリオスベルにハナを奪われる展開に矢野貴之騎手は
「どこまで突っ張ろうかなというところでしたけど、結果、キツくなりました。
なるべくハナは譲らないっていう指示だったけど、ずっとこられるから…。
跳びが大きいし、道悪も良くない」とお手上げムード。
前走の報知オールスターCも自分のリズムで走れず7着に敗れましたが、2走前の報知グランプリCを快勝しているように衰えはなく、
地方馬同士で良馬場ならあっさり巻き返しても不思議はありません。

転入後5戦目にして初めて掲示板を外した7番人気7着ロードレガリスの御神本訓史騎手は「長い」と一言。
フリオーソレジェンドC2着、勝島王冠3着が示す通り、全8勝をマークしている1,800メートル前後がベストでしょう。


ロードレガリス(Photo by 石井一雄)


8番人気6着のマンガンが南関東最先着を果たしましたが、
和田譲治騎手は「馬場は問題ないし、スタートは出ているけど、その後がもう…。
ゆっくり行っているぶん、最後はジリジリ伸びているけど、前がバテているからかわしている感じ」と振り返っています。
昨年は11戦して連対は東京記念トライアル勝ち、富士見オープンの2着だけ。
9馬身差で圧勝した21年の金盃当時の力強さはなく、重賞では厳しい戦いが続きそうです。


マンガン(Photo by 石井一雄)


そして、9番人気9着トーセンブルの達城龍次騎手は「最内を取れれば気持ちも入るけど、最後はやめていました」とポツリ。
21年の六甲盃、22年のオグリキャップ記念を制するなど中長距離路線で活躍してきましたが、
年齢的にピークは過ぎてしまった印象です。


トーセンブル(Photo by 石井一雄)


プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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