コラム

東京スプリント      

4月10日に大井競馬場で行われた東京スプリントは、直線で抜け出した5番人気ジャスティンが後続に2馬身差をつけて快勝。
坂井英光調教師&西啓太騎手は、ブリリアントC(サヨノネイチヤ)に次ぐ連夜の重賞Vとなりました。

初めて手綱を任された西騎手は「追い切りでコンスタントにコンタクトを取っていましたし、
競馬での感覚について森(泰斗)騎手に話しをうかがったり、レース映像を見て自分なりに考えていましたので、
そのへんがうまくいったのかなと思います」と振り返っています。

8歳でも衰えはなく、2020年以来4年ぶりの東京スプリント制覇で4つ目のタイトルを獲得したジャスティンが、
今年の短距離路線の中心的な存在になりそうです。


ジャスティン(Photo by 両角昭男)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎テイエムトッキュウ3着
〇アームズレイン8着
▲クロジシジョー2着
△ジャスティン1着
△ギャルダル5着
△マルモリスペシャル6着

でハズレ。

完ぺきなレース運びをしたジャスティンとは対照的に、不完全燃焼に終わったのは以下の重賞ウイナー3頭です。

初めて1,200メートルに挑戦した4番人気ギャルダルは5着に敗れ、連続連対が7でストップしました。
矢野貴之騎手は「テイエムトッキュウの後ろでと思ったけど、けっこう押さえていたのと、
地方勢が一列目にいてどうしようかというところで、ちょっと難しい感じになった。
内枠でここしか行けないという進路設定になっているから、逆にアダになった感じはある。
ちょっとうまく乗れなかったし、展開が想定外でした。
内で我慢できなくて外に出しちゃったけど、スピードとか対応できているので、(1,200メートルを)使い続けるならすごく楽しみ。
残念ですけど、今後のレース選択の視野は広がったと思います」と悔しさをにじませながらも、
ダートグレード競走で通用する手応えはつかんでいます。

約4か月半ぶりだった8番人気ギシギシは9着に終わり、過去2年の成績(3、5着)を上回ることができませんでした。
初めて手綱を取った吉原寛人騎手は「背中のすごくいい馬。ただ、並びがもう…。哲さん(キュウドウクン)が出ちゃっているし、それ以上は…。
位置取りがうまく行かなかったですね。一番スムーズに行きたいコーナーでもまれるところに行っちゃったので、
あそこがきゅうくつになっちゃった。全然スムーズじゃないし、力を出し切れていない」と残念そう。


ギシギシ(Photo by 両角昭男)


そして、休養前に1、2、1着で復活の兆しを見せていた9番人気プライルードは直線で伸びきれず10着。
約3か月ぶりでマイナス3キロの511キロでしたが、本田正重騎手は「出して行ってほしいと言われて指示通り乗ったけど、
もうちょっと絞れてもいいのかな。これを使ってどうなるか」とコメント。
次走での変わり身を期待しましょう。


プライルード(Photo by 両角昭男)


一方、ロケットスタートで場内を沸かせた14番人気キュウドウクンは大敗を喫したとはいえ、まだB2格付けの身。
高橋哲也騎手も「出たなりで、って言われていた。900メートルならおもしろい」とニヤリ。
自己条件の浦和800メートルか川崎900メートルなら主役級の評価が必要です。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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