コラム

エンプレス杯       

5月8日に川崎競馬場で行われたエンプレス杯は、1周目スタンド前で先頭に立ったJRAオーサムリザルトが1番人気に応えて押し切り勝ち。
デビューからの連勝を6に伸ばし、重賞初挑戦でタイトルを手に入れました。

武豊騎手は「今日はいいスタートを切れて、すごく行きっぷりも良かったので、あまり無理に抑えずと思って先手を取りました。
1頭になると気を抜く癖があるのでちょっとヒヤッとしましたけど、内容的には完勝だと思います」と笑顔。


オーサムリザルト(Photo by 両角昭男)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎グランブリッジ2着
〇アイコンテーラー5着
▲オーサムリザルト1着
△ライオットガール4着
△アーテルアストレア6着

で的中。

クイーン賞(3着)、兵庫女王盃(4着)に次ぐ地方最先着を果たした7番人気キャリックアリードは収穫大!!です。
初の2,100メートルにもかかわらず、大外に持ち出して3着まで追い上げるレースぶりに御神本訓史騎手は
「後ろになるのも嫌だったので出して行ったけど、そのわりにはリラックスして走っている。
枠もあってロスなく回れたのも大きかったけど、メンバーも含めてこれぐらいやれたのは大きい。具合は最近の中では一番良かった。
距離の融通が利くっていうのが分かったのは、かなり選択肢が広がったのでいいと思う」と納得の表情。
充実期を迎えている5歳馬で、牝馬のダートグレード競走はもちろん、地方交流重賞なら牡馬相手でもチャンスがありそうです。


キャリックアリード(Photo by 両角昭男)


ブルーリボンマイル、若草賞土古記念を連勝中だった9番人気グレースルビーは、初の2,100メートルに泣く7着。
達城龍次騎手は「けっこうかかるので、距離は長いのかもしれません。2,100メートルのペースだし、後ろから行ったので余計ですね。
今日は休み明けだったし、1,600メートルぐらいが一番いい。地方馬同士ならやれる力はある」と適性条件での巻き返しを期待しています。


グレースルビー(Photo by 両角昭男)


トライアルの準重賞・スプリングヒロインCを制して挑んだ6番人気マテリアルガールは、自分の型に持ち込めず11着に敗れました。
初めて手綱を取った吉原寛人騎手は「行きたかったけど、豊さん(オーサムリザルト)が馬なりで速くて、
ちょっと行ききれないと思ったら、どんどん行かれて…。スピードにそこまで乗れなかったので、自分の形じゃなかったですね。
タメてタメてビュッではなく、淡々と行きたい感じ。でも、牝馬の中では力はあると思う」と振り返っています。
パフォーマンスを最大限に発揮するには、長丁場が舞台で、すんなり先手を奪えるメンバー構成が条件になるでしょう。


マテリアルガール(Photo by 両角昭男)


そして、8番人気8着コスモポポラリタの笹川翼騎手は「自分の走りはできているかな。
今日もバテている訳ではなく、あれ以上に速い脚がないだけ。距離は長い方がいいと思います」とコメントしていました。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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