5月15日に大井競馬場で行われた大井記念は、ラスト100メートルで抜け出したサヨノネイチヤが1番人気に応えて7連勝を飾り、
勝島王冠、ブリリアントCに次ぐ3つ目のタイトルを獲得しました。
西啓太騎手は「4コーナーを回った時に森騎手の馬(バーデンヴァイラー)も反応していましたが、
それ以上にもっといい脚を使ってくれました。S1も勝ったことで、自信を持って次に行きたいと思います」ときっぱり。
南関東代表として、同じ舞台で行われる帝王賞(6月26日)でJRA勢を迎え撃ちます。
サヨノネイチヤ(Photo by 両角昭男)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎サヨノネイチヤ1着
〇セイカメテオポリス3着
▲ランリョウオー4着
△ミヤギザオウ5着
△ヒーローコール6着
で単勝のみ的中。
単騎マイペースに持ち込んだ5番人気バーデンヴァイラーは最後までしぶとく食い下がり、見せ場たっぷりの1/2馬身差2着。
約5か月ぶり、転入初戦で過去最高体重の532キロ(プラス26キロ)でしたが、初めて手綱を取った森泰斗騎手は
「いいペースで運べたけど、厩務員さんもおっしゃっていたように仕上がり途上。
多少は重かったと思いますが、そのぶん上積みがあるっていうことですから、メドの立つ走りができて良かったです。
まだまだ良くなりそうなので、これから楽しみ。距離は長い方がいい」と手応え十分。
22年のマーキュリーC、昨年の佐賀記念勝ち馬の力は示していますし、今後の中長距離路線でも目が離せません。
バーデンヴァイラー(Photo by 両角昭男)
連覇を狙った2番人気セイカメテオポリスはスタートで後手に回る不利があり、追い上げ及ばず3着。
吉原寛人騎手は「少頭数の外枠だったし、つまずいちゃって流れに乗れない感じで、なかなか集中して走っていなかったのが悔やまれます。
内に潜り込んでから、4コーナーからの脚はしっかり使えていたので、展開とか枠順で(着順は)変わっていたのかな。
状態が良すぎて、という部分があったかも。馬が力んでいた感じ。
いつもならスッとスタートを決めていたけど、余計にハミを取らない感じになっちゃった。
なんとかスイッチを入れて最後は脚を使ってくれたけど、初めての馬(初対戦の2頭)にはかなわなかった」と残念そう。
スムーズなレースをして逆転できるのか?再戦の舞台で真価が問われそうです。
セイカメテオポリス(Photo by 両角昭男)
2番手を進んだ4番人気ランリョウオーは勝負どころの反応が悪く、4着が精いっぱい。
本橋孝太騎手は「前走で59キロを背負ったダメージがあった感じだけど、そのわりによく走ってくれた。
スローで行けたし、折り合いもギリギリ我慢してくれた」と振り返っています。
ランリョウオー(Photo by 両角昭男)
次の2頭は馬体を併せて追い上げてきましたが、展開が向かず不完全燃焼の結果に…。
6番人気5着ミヤギザオウの桑村真明騎手は「もうちょっとペースが流れてくれればやりやすかったかもしれない。
でも、この馬なりにしまいはしっかり走ってきてくれていると思います。状態はすごく良かったので、もうちょっと上の着順にいきたかったです。
ヨーイドンでいざ動くとなると周りから遅れを取っちゃうので、もう少し流れて欲しかった」と悔しそう。
3番人気6着ヒーローコールの矢野貴之騎手は「ジャンプスタート気味に出た感じだし、ペースも落ち着きすぎているので…。
最後はよく詰めています。距離はもっと長くてもいい」とコメントしています。
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。