5月29日に船橋競馬場で行われた若潮スプリントは、ゴール直前で差し切ったギガースが1番人気に応えて重賞3勝目を飾りました。
初めて背負う58キロという斤量に加え、昨年12月の千両スプリント勝ち以来の1,200メートルという不安を払しょくするレースぶりに
森泰斗騎手は「返し馬の時点からいつもより背中が重い雰囲気を出していましたが、
終わってみれば地力の違いというか強かったです。距離は全く心配していませんでした」と会心の笑み。
ギガース(Photo by 石井一雄)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎エイムフォーエース7着
〇ギガース1着
▲ザイデルバスト3着
△モノノフブラック5着
△エドノフェニックス8着
△フクノフードゥル10着
でハズレ。
◎に推奨した3番人気エイムフォーエースは痛恨の出遅れで万事休す。
2戦2勝の舞台でしたが、ギガースを破った5走前のジュニアスプリントのような末脚は見られず、7着に終わりました。
初めて手綱を取った吉原寛人騎手は「ゲートが全てかな。えらいうるさくて、ずっと立っていた。小さいけど、大きく見せる馬。
今日の感じだと1,200メートルでもないし、芝の方が走りはいいのかな」と残念そう。
芝路線での走りはもちろん、スムーズに運べた時のレースを改めて見たいものです。
エイムフォーエース(Photo by 石井一雄)
一方、大外枠にもかかわらず、抜群のスタートを決めて主導権を握った9番人気オーソレリカは収穫あり!!です。
1/2馬身及ばずタイトル獲得はなりませんでしたが、3着ザイデルバストに5馬身差をつけています。
牡馬トップクラスで通用するスピードを証明した福原杏騎手は
「惜しかったけど、相手が強かったかな。54キロなので、スタートの一歩目がけっこう速かった。
ハナにこだわっていなかったけど、行けたのは良かった。ずっとワンターンがいいと言っていたので、結果が出て良かったと思います」とコメント。
ホッカイドウ競馬出身で右回りコースは経験済み。優駿スプリント(7月10日、大井1,200メートル)に出走してくればマークが必要でしょう。
オーソレリカ(Photo by 石井一雄)
3着争いを演じた3頭のコメントは以下の通り。
2番人気3着ザイデルバストの御神本訓史騎手は
「ゲートが決まらなかったけど、現状の力は出している。今日はメンバーが強い」。
12番人気4着ヘリアンフォラの本橋孝太騎手は
「思ったより頑張ってくれました。短いところで牝馬同士なら」。
6番人気5着モノノフブラックの野畑凌騎手は
「初めて乗ったけど、競馬も上手ですし、牡馬相手でも頑張っている。
まだ良くなりそうな感じはするので、いいところがあるかもしれない」と振り返っていました。
モノノフブラック(Photo by 石井一雄)
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。