6月5日に大井競馬場で行われた3歳ダート三冠の第二戦・東京ダービーは、
最後の直線で抜け出したラムジェットが単勝1・7倍の断然人気に応える6馬身差V。
前走のユニコーンSに次ぐ重賞2勝目がJpn1のビッグタイトルとなりました。
初物尽くしの不利も全く問題なく、コンビ4連勝を決めた三浦皇成騎手は「馬の気分やリズムを重視しようと決めていました。
相変わらず4コーナーでは置かれてしまいましたが、間違いなく差し切れると思っていました」と会心の笑み。
ラムジェット(Photo by 石井一雄)
今後は、三冠ラストのジャパンダートクラシック(10月2日、大井2,000メートル)が視野に入ります。
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎アンモシエラ3着
〇ラムジェット1着
▲サトノエピック2着
△ハビレ5着
△シシュフォス6着
△マコトロクサノホコ9着
で的中。
新体系元年はJRA勢のワンツースリー・フィニッシュとなり、地方最先着を果たしたのも高知の5番人気シンメデージー。
ホームの南関東勢にとっては厳しい結果になりました。
トライアル・クラウンCの覇者で8番人気シシュフォスは、5着ハビレから5馬身遅れの6着。
森泰斗騎手は「位置取りは完ぺきでしょう。この距離に適性はあるし、レース自体もうまく行っていると思うけど、
このメンバーに入るとパワーアップが必要かな。
性格が良くて、すごくいい仔。折り合いがつくし、距離はもっと長くてもいいかもしれない」とコメント。
シシュフォス(Photo by 石井一雄)
羽田盃で3着に食い込んだ7番人気フロインフォッサルは7着。
本田正重騎手は「ペースが遅いし、ちょっと流れも向かなかったですね。
コーナーは反応がアレって感じだったけど、砂をかぶらないところに出してからはちゃんと脚を使っています。まだまだ全然。
夏にいい休みを過ごしてくれれば、これから楽しみ」と前を向いています。
フロインフォッサル(Photo by 石井一雄)
トライアル・東京湾Cの覇者で6番人気マコトロクサノホコは9着。
初めて手綱を取った御神本訓史騎手は「ペースが遅かったから、もうちょっと積極的に乗っても良かったかな。
エンジンがかかるのが遅い。脚を余しているというか、馬を動かしきれていない。
切れるイメージだったけど、もっと動かす感じの馬だった。申し訳ない」と悔しさを口にしていました。
マコトロクサノホコ(Photo by 石井一雄)
そして、10番人気16着に敗れたティントレットは要チェックです。
4番手でレースを進めた矢野貴之騎手は「やりたい競馬はできたけど、まだ背、腰がパンとしていないぶん、
動きたくない時に動かされちゃうと苦しくなっちゃう。やめている感じがあるので。
パンとしていないから、そういう気の悪い面が出てくるのかな。
ジッとしていたいところでジッとできれば強い競馬ができると思う。
いい馬だし、古馬になったら楽しみ。1,600メートルぐらいがいい」と初騎乗ながらも光明を見出しています。
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。