6月26日に大井競馬場で行われた帝王賞は、直線入り口で先頭に立った3番人気キングズソードが
昨年のJBCクラシック以来の勝利を飾り、2つ目のJpn1タイトルを手に入れました。
キングズソード(Photo by 両角昭男)
22年1月の新馬戦以来となるコンビ復活で2戦2勝とした藤岡佑介騎手は
「成長していてダートのチャンピオンホースらしい馬ですし、すごく強い競馬だったので、まだまだ活躍してくると思います」とコメント。
藤岡佑介騎手とキングズソード(Photo by 両角昭男)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎ウィルソンテソーロ2着
〇ノットゥルノ7着
▲キングズソード1着
△サヨノネイチヤ5着
△セラフィックコール8着
△メイショウハリオ9着
で的中。
地方最先着&掲示板争いを演じたのは、重賞3連勝中の6番人気サヨノネイチヤ、
川崎記念で悲願のJpn1制覇を飾った8番人気ライトウォーリアでした。
5着に食い込んだ地元生え抜きのサヨノネイチヤの西啓太騎手は
「初めての交流でも力のあるところは見せられたかな。ペースがめちゃくちゃ遅かった。
4コーナーでヨーイドンみたいな感じだったので、そうなると瞬発力のある馬にはかなわない。
切れるタイプではないので、持ち味を生かすならもうちょっと流れて欲しかった。
もっとやれると思いますし、僕自身も消化不良な感じ」と悔しそう。
連勝は7で止まり、デビュー以来の連対記録も14でストップしましたが、ダートグレード競走初挑戦がJpn1という大舞台での結果。
前走の大井記念でマークした大井2,000メートル2分8秒6の自己ベストは0秒4短縮していますし、秋の中距離路線が楽しみです。
単騎マイペースでレースを進めたライトウォーリアの吉原寛人騎手は
「馬は良くなっています。今日も動けていたし、悪い感じはないです。
向こう正面から3コーナーにかけてセーフティーリードを取って慌てさせようと思ったけど、思ったより行けなくて…。
今日が前残りの馬場なら良かったけど、差しが利いていたので、前に行く馬にはしんどい」と残念そう。
今回はJRA勢の壁にはね返されましたが、直線でしぶとく盛り返したレースぶりはさすがJpn1ホースです。
ライトウォーリア(Photo by 両角昭男)
一方、絶好の手応えで4コーナー先頭に並んだ10番人気バーデンヴァイラーは、直線で伸びきれず10着。
転入初戦の大井記念(2着)に続いて手綱を取った森泰斗騎手は
「うまくいったと思うけど、結果的にペースを落としすぎたかな。この間より馬自体は良くなっています」と振り返っています。
22年のマーキュリーC、23年の佐賀記念勝ちのある実績馬。
休養明け3戦目の巻き返しを期待しましょう。
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。