7月18日に船橋競馬場で行われた習志野きらっとスプリントは、ハナを主張した1番人気エンテレケイアが直線で後続を6馬身突き放す圧勝。
8度目の重賞挑戦で念願のタイトルを手に入れました。
エンテレケイア(Photo by 両角昭男)
初めて手綱を取った吉原寛人騎手は「スタートは本当に速かったです。先頭で走っていてもまだ余裕のある走りで、
直線に向いてからもまだ伸びそうな雰囲気をずっと持っていたので、今日は何とかなるんじゃないかと思いました」と会心の笑み。
吉原寛人騎手(Photo by 両角昭男)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎プライルード11着
〇エンテレケイア1着
▲ティアラフォーカス13着
△スワーヴシャルル2着
△カプリフレイバー7着
でハズレ。
インからしぶとく追い上げた2番人気スワーヴシャルルが2着争いを制しました。
前走の準重賞・千葉日報賞スプリントVに次ぐコンビ2度目の森泰斗騎手は
「いい雰囲気で上手に立ち回れたし、よく走っていると思いますよ。1,000メートル、1,200メートルの方がいい気がします。
ただ、メンバーが弱ければ別ですけど、逃げはあまり良くないと思う。気を抜くところがあるし、
目標を置いた方が追いかけようとしてファイトするので、フジノウェーブ記念はハナに行ったのが裏目だったのかも」とコメント。
転入後で唯一の大敗を喫した2走前のフジノウェーブ記念13着は逃げの手に出た結果。
全9勝を1,200メートルでマークしているスペシャリストですが、1,400メートルで軽視するのは早計かもしれません。
単勝オッズ的に“三つ巴”の一角で、◎に推奨した3番人気プライルードは出遅れる不利が大きく11着に沈みました。
不完全燃焼に終わり、川崎スパーキングスプリントに次ぐ連勝を逃した本田正重騎手は
「つまずいちゃった。ペースも流れているように感じなかったから、(向こう正面で)このままいるよりかは出して行った方がいいと思ったけど、
それで終わっちゃった。スタートが全てですね」と残念そう。
プライルード(Photo by 両角昭男)
そして、3着に食い込んだ佐賀の5番人気オールスマートは要チェックです。
今年1月のB2・B3特別で7着に敗れて大井では頭打ちの印象でしたが、鮫島克也厩舎のもとで大ブレイク。
移籍2戦目から破竹の6連勝を飾り、重賞初挑戦だった前走の園田FCスプリントでタイトルを獲得した8歳馬に本橋孝太騎手は
「走る。張りがすごいし、こっちにいた時とは馬が違う。おとなしいのに、ゲートが開いた瞬間にオンになるし、
乗ったら素晴らしい。こっちだとテンが速いから、あんなに出して行かなければ1ハロンぐらい伸びてもこなせる」と絶賛しています。
オールスマート(Photo by 両角昭男)
他にも、高知の8番人気イモータルスモークが5着、愛知の14番人気ビリーヴインミーが6着に入り、
古巣・南関東に遠征してきた馬たちの充実ぶりが目立つレースでした。
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。