9月26日に船橋競馬場で行われたマリーンCは、最後の直線で外から抜け出した2番人気テンカジョウが後続を5馬身突き放す圧勝。
3連勝を飾り、重賞初挑戦でタイトルを獲得しました。
テンカジョウ(Photo by 両角昭男)
國分優作騎手は「初めてのナイターと左回りが心配でしたが、いいリズムで走れていたし、ちゃんと脚を使ってくれました」とコメント。
次走はJBCレディスクラシック(11月4日、佐賀1,860メートル)で古馬に挑みます。
國分優作騎手(Photo by 両角昭男)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎アンモシエラ4着
〇アンデスビエント6着
▲テンカジョウ1着
△クラヴィコード2着
△ザオ3着
でハズレ。
アンモシエラ、アンデスビエントが激しい先行争いを演じて前半3ハロン34秒9(前日の日本テレビ盃は36秒7)の超ハイペース。
前を見る形でレースを進めた地元・船橋の5番人気ザオが、4コーナーで先頭に立つ積極策で見せ場たっぷりの3着に粘り込みました。
東海クイーンC2着以来2度目の手綱を取った吉原寛人騎手は「今日は2頭の後ろにいて砂をかぶったけど、けっこう我慢できるようになっている。
前回ももっと嫌がると思ったら案外進んで行ったって言うから、体調面の良さで馬のメンタルも強くなっている気がする。
馬体も432キロあるし、雰囲気も良くなっていたので、だいぶ成長したなって。南関同士の3歳牝馬なら上でしょう」と充実ぶりに目を細めています。
真っ向勝負を宣言していた米谷康秀調教師も「力は確実についていますね。2歳の頃から秘めていた能力を発揮できるようになった感じがあります。
だいぶ幅が広がるレースでした」と納得の表情。
約3か月半ぶりだったトライアル・アレキサンドライトCの7馬身差Vが示す通り、地方の3歳牝馬同士なら間違いなくトップレベルです。
次走はロジータ記念(11月13日、川崎2,100メートル)を予定。騎手候補生時代の同期コンビによるS1制覇が見られるかもしれません。
ザオ(Photo by 両角昭男)
そして、6番人気5着フォルトリアンの矢野貴之騎手は「ポツンと1頭で行きたかったけど、勝った馬に真横に来られたので…。
もう少し短い方が良さは生きるのかもしれない」と振り返っています。
フォルトリアン(Photo by 両角昭男)
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。