コラム

ジャパンダートクラシック    

10月2日に大井競馬場で行われた3歳ダート三冠の最終戦・ジャパンダートクラシックは、
2番手から抜け出したJRAフォーエバーヤングが単勝1・7倍の断然人気に応えて快勝。
ケンタッキーダービー(3着)からの帰国初戦で約5か月ぶりにもかかわらず、力の違いを見せつけて重賞5勝目を飾りました。


フォーエバーヤング(Photo by 両角昭男)


坂井瑠星騎手は「休み明けでしたが、十分に走れる状態でしたし、この馬の力を出せれば勝てると思っていました。
内でもまれるのが嫌だったので、ハナに行ってもいいなと思っていましたが、
2番手からに切り替えてリズム良く走ってくれました」とコメント。
国内の3歳ダート最強を証明し、次走のブリーダーズカップクラシック(11月2日、デルマー、ダート2,000メートル)に弾みをつけました。


ファンの声援に応える坂井瑠星騎手(Photo by 両角昭男)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎フォーエバーヤング1着
〇ラムジェット4着
▲サンライズジパング3着
△ミッキーファイト2着
△サントノーレ7着
△サトノエピック13着

で的中。

京浜盃、戸塚記念を圧勝していた地元・大井の6番人気サントノーレは、真っ向勝負を挑んで7着。
笹川翼騎手は「もっとジッとしていたら5着ぐらいはある流れ。
でも、フォーエバーヤングの後ろにいる以上は勝負しに行かないといけない。最後だけ止まった。
最後の脚の上がり方を見ると、これぐらいのメンバーであれぐらいついて行っちゃうと距離が長い感覚。
それまではすごくいい動きをしていたし、4コーナーまでは勝つんじゃないかなって感じで回ってきている。
まだ手前を替えきれなかったり、細かいところを修正しなければいけないけど、現状の持てる力は出せたんじゃないかな。
自分の中では悔いはないです」と納得の表情。

そして「まだ緩いので、上積みはメチャメチャあります。マイルが良さそう。
中央馬に勝負できる馬ですし、やってくれる馬だと期待しています」と早くも気持ちを切り替えていました。


サントノーレ(Photo by 両角昭男)


新体系元年の3冠タイトルは全てJRA勢の手に渡りましたが、高知の10番人気シンメデージーが5着に入り、
2走前の東京ダービー4着に続く地方最先着。大井2,000メートル2分8秒2の持ちタイムも一気に2秒6短縮しました。

吉原寛人騎手は「思ったより後ろになってしまったけど、包まれる感じもなく、自分のリズムで本当に気持ち良く走ってくれていた。
器用に立ち回ってくれるし、後ろから行っても、前から行っても脚は使ってくれる。
どの距離でも持っているモノを出し切ってくれる感じ。
今日はもうちょっと反応があれば楽だったけど、プラス10キロのぶんモサッとした感じがあった。
でも、ラムジェットにもう少し(3/4馬身差)だから、すごい馬です」と感心しきり。

2頭ともに地方競馬を代表するにふさわしいレースぶりでした。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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