コラム

東京盃           

10月3日に大井競馬場で行われた東京盃は、4番人気のJRAチカッパが差し切り勝ち。
古馬初対戦で一線級をあっさり退け、前走の北海道スプリントCに次ぐ2つ目のタイトルを手に入れました。


チカッパ(Photo by 両角昭男)


昨年11月のオキザリス賞2着以来のコンビとなった横山典弘騎手は「馬体重が増えてたくましくなり、いい馬になりました。
僕の馬も行かせれば行くだけの脚はあります。スピードには対応できていたので楽でした。
まだまだ子供っぽいところを残しながらこのパフォーマンスですから、とても楽しみです」とコメント。


横山典弘騎手(Photo by 両角昭男)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎イグナイター6着
〇シャマル3着
▲クロジシジョー5着
△チカッパ1着
△ヘリオス9着
△エートラックス12着

でハズレ。

地元・大井の8番人気マックスは一旦先頭に立ったものの、あと一歩及ばず2着。

3戦連続の銀メダルに御神本訓史騎手は「前回(アフター5スター賞)と同じような競馬にしたけど、
今回は調教で攻めてプラス2キロだったのは大きかった。攻めているぶん、ちゃんと動けているし、
これだけいい競馬をしているから、どこかでタイトルを取らせてあげたい」と悔しそう。

ベストはワンターンの競馬ですが、1,400メートルは守備範囲。
選定されれば、JBCスプリント(11月4日、佐賀1,400メートル)に挑みます。


マックス(Photo by 両角昭男)


最内枠を生かして主導権を握った6番人気エンテレケイアが、しぶとく4着に食い下がりました。

吉原寛人騎手は「ミドルペースぐらいだと思うけど、あまりためるよりはと思って、ちょっと流し気味に行った。
最後は切れ勝負になって分が悪い感じになりましたけど、前の方では頑張ってくれている」と振り返っています。

習志野きらっとスプリント、アフター5スター賞を連勝し、初めてのダートグレード競走でも掲示板を確保。
充実ぶりは目覚ましく、船橋記念(11月27日、船橋1,000メートル)の主役候補でしょう。


エンテレケイア(Photo by 両角昭男)


休養明けで末脚不発に終わった実績馬2頭のコメントは以下の通りです。

かしわ記念(11着)以来だった9番人気7着ギャルダルの矢野貴之騎手は「今までにないぐらいおとなしすぎて、いかにも休み明け。
でも、全然走るモードじゃないわりに見せ場を作れているし、スピードにも対応しているから1,200メートルの適性はある。
上積みしかなさそう」と前向き。

昨年のJBCスプリント王者イグナイターは1番人気で6着に敗れ、笹川翼騎手は
「いつもの感じなら2、3着争いには入れると思うけど、ちょっと不可解というか、いつものガツンというのがなかった。
状態は悪くはないと思うので、気持ちの面。いつもみたいなファイトする感じが一回もなかった。
直線も少し嫌々しながら走っている気がしたので、メンタル的なもの。休み明け初戦の難しさ」と首を捻るばかりでした。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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