11月20日に浦和競馬場で行われた浦和記念は、2周目4コーナーで先頭に立った2番人気アウトレンジが後続を一気に6馬身突き放す圧勝。
前走のみやこS2着に次ぐ重賞挑戦でタイトルを獲得しました。
アウトレンジ(Photo by 石井一雄)
初めて手綱を取ったC.デムーロ騎手は
「いいスタート、いいポジション、すばらしい馬。すごく状態も良かったし、勝てて良かったです」とコメント。
C.デムーロ騎手&アウトレンジ(Photo by 石井一雄)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎ディクテオン4着
〇ライトウォーリア2着
▲アウトレンジ1着
△ナニハサテオキ5着
△ダイシンピスケス9着
で的中。
コリアC4着以来だった4番人気ライトウォーリアが地方最先着の2着。
JRA勢に割って入り、唯一のJpn1ウイナーが存在感を示しました。
ハナに行かず、前を見る形の4番手でレースを進めた吉原寛人騎手は
「韓国で砂をかぶるレースをした時の雰囲気が良かったので、今日も試してみようと思った。
ちょっと煽りながら行ったぶんハミを取っちゃったけど、噛むぐらい具合がいいのがあるかもしれないし、
中央馬が相手だとそれぐらいの方が楽。抑えるのは大変だけど、反応がいいから。
バタバタの流れ込みじゃなく、最後までちゃんとハミを取って動いてくれたから良かった。
本当に力をつけていると思うし、トップハンデ(別定58キロ)でこれだけの競馬をしてくれたから、またG1/Jpn1でも…。
右回りは抜ける感じがするし、あまりひっかからない。左回りの方がいいかな」とかなりの手応え。
連覇のかかる川崎記念(25年4月9日、川崎2,100メートル)なら主役級、
東京大賞典(12月29日、大井2,000メートル)でも好勝負に持ち込めそうです。
ライトウォーリア(Photo by 石井一雄)
地元・浦和を代表して挑んだ3番人気ナニハサテオキは、大外から追い上げるも5着が精いっぱい。
前走の埼玉新聞栄冠賞の勝ちタイムを1秒1も短縮しましたが、日本テレビ盃4着に続いてダートグレード競走の厚い壁にはね返さる結果に…。
今月限りで現役を引退する森泰斗騎手は「雨が降ってこういう馬場(稍重)になっちゃうと、ちょっと合わなかった。
パワーが必要な方がいい。雨が降らないのを願っていたんですけどねえ…。
前に行った馬が残るし、競馬が上手なタイプじゃないとキツいから、この馬には運もなかった」と悔しさをにじませていました。
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。