12月24日に浦和競馬場で行われたゴールドCは、浦和生え抜きの5番人気アウストロが直線一気の差し切り勝ち。
トライアル・まがたま賞を制した勢いそのままに重賞初挑戦Vを飾りました。
A2格付けの身ながらも、並み居る重賞ウイナーを撃破した秋元耕成騎手は「まだ少し難しいところがありますが、少しずつ直していければ」と笑顔。
アウストロ(Photo by 両角昭男)
自身にとっては2002年の日本海特別(益田)以来22年ぶり5度目のタイトル獲得となりました。
秋元耕成騎手とアウストロ(Photo by 両角昭男)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎スマイルウィ4着
〇エンテレケイア2着
▲アウストロ1着
△サヨノグローリー3着
△シーサーペント5着
で的中。
史上初の3連覇がかかっていたスマイルウィは本来のスピードがなく、単勝1・3倍の断然人気に応えられず4着に敗れました。
矢野貴之騎手は「よく頑張った4着って感じ。間隔が空いたぶん。年齢も年齢だし、ちょっとズブくなってきていたり、反応の鈍さが出てきている。
テンももっとスパンと行けるはずだけど、ちょっとついて行けなかった。
今日は脚取りが重い感じで、返し馬から嫌だなと思っていたけど、やはり進みが悪い。
結果的に位置にこだわらず、二列目、三列目ぐらいの方があの馬のリズムで走れた気がします」と残念そう。
スマイルウィ(Photo by 両角昭男)
出ムチを入れてハナを主張した2番人気エンテレケイアは、もうひと踏ん張りが利かずクビ差の2着。
今年5月のA2下特別V以来の1周競馬でしたが、吉原寛人騎手は「外枠で行ききるのが大変でしたけど、本当に走りが良くて充実している感じ。
最後はさすがに止まっちゃったけど、よく走れているとは思います。ワンターンの左回りが一番いいですね」とコメント。
内ラチ沿いの5番手でレースを進めた4番人気サヨノグローリーは、しぶとく追い上げて3着に食い込みました。
コンビ2度目の本橋孝太騎手は「考える中で一番うまく行ったけどなあ。
ミスったと言えば、1コーナーでポジションを取りに行った時に若干ハミを噛んでいるぐらい。
賢くて競馬がうまいから、超乗りやすい。2,000メートル(浦和記念6着)の後の1,400メートルでこれだけやれるからね」とべた褒め。
サヨノグローリー(Photo by 両角昭男)
そして、3番人気5着シーサーペントの御神本訓史騎手は「すんなりハナに行っていたら全然違った結果になったと思う。
スタートも速いし、重賞を取るのは時間の問題。スピードがあるし、今日はこのメンバーの中でも抜群にスタートが良かった。
距離は1,400メートルまでじゃないかな」と太鼓判を押しています。
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。