コラム

川崎マイラーズ

1月3日に川崎競馬場で行われた川崎マイラーズは、4コーナーで先頭に立った2番人気ムエックスが後続を5馬身突き放す圧勝。
前走のマイルグランプリは同厩のスマイルウィに敗れましたが、2度目の重賞挑戦でタイトルを手に入れました。


ムエックス(Photo by 両角昭男)


文句なしのパフォーマンスに張田昂騎手は「休み明けで不安な部分もありましたが、期待以上の走りをしてくれました。
イメージよりも前に行きましたが、馬の手応えなりに行ったという形だったので、特に気にはしていませんでした。
終始手応え良く、気持ち良く走っていました」と笑顔。

次走は、報知グランプリC(1月23日、船橋1,800メートル)に向かう予定です。


張田昂騎手(Photo by 両角昭男)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎コンシリエーレ4着
〇ムエックス1着
▲アランバローズ7着
△ギャルダル2着
△オメガレインボー5着
△デュードヴァン6着

でハズレ。

◎に推奨した3番人気コンシリエーレは、最後の直線で伸びきれず4着に終わりました。
JRAダートで5戦5勝、22年のサウジダービー、兵庫チャンピオンシップで3着がある実績馬ですが、
約1年4か月半のブランクは克服できませんでした。

御神本訓史騎手は「ちょっと外にモタれながら走っていたし、休み明けの分もあるかな。重くはない。久しぶりの分だね。
使えば良くなると思うし、1,400メートルぐらいの方がいいと思う。後は中身がどれだけついてくるか」とコメント。

次走での巻き返しを期待しましょう。


コンシリエーレ(Photo by 両角昭男)


クビ+ハナ+アタマ差の2着争いを制したのは、4番人気ギャルダルでした。
2年連続の銀メダルに矢野貴之騎手は「イメージ通りには乗れたし、よく粘っている2着。ここ2戦の中では一番いいですね。
もうちょっと我慢したいし、3列目でも良かった感じですけど、今回は勝った馬が強い」と振り返っています。

明けて9歳を迎えた7番人気リンゾウチャネルが3着に健闘。
安藤洋一騎手は「楽にあの位置(5番手)を取れたので、けっこういい競馬ができると思った。
ゲートの中は悪いけど、普通に出ればそれなりに走ってくれるし、どこからでも競馬ができる。馬は若い。ベストはマイルかな」。
まだ衰えはなく、マイル、1,800メートル路線ではマークが必要です。


リンゾウチャネル(Photo by 両角昭男)


そして、単勝1・9倍の断然人気に支持されたアランバローズは主導権を握りましたが、後続のプレッシャーが厳しく7着に沈んでしまいました。
2秒5もの大差をつけたトライアルの再現Vとならず、21年の東京ダービー以来のタイトルもお預けになり、
笹川翼騎手は「厳しい展開。逃げ馬の宿命だけど、別に2、3番手でもいいので、枠も悪かった。
皆が僕を目がけて来るから、今日はどう乗っても負けている」と残念そうでした。


アランバローズ(Photo by 両角昭男)

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

goTop