1月22日に船橋競馬場で行われたブルーバードCは、3コーナー手前で先頭に立ったJRAメルキオルが押し切り勝ち。
2馬身遅れてクァンタムウェーブが入り、松永幹夫厩舎のワンツーフィニッシュとなりました。
メルキオル(Photo by 両角昭男)
これでダート3戦無敗とした川田将雅騎手は
「前が下がってきたので押し出される形になりましたが、スムーズに走っていたので負けることはないと思いました。
少し性格の難しさがあるので、競馬にちゃんと向き合ってくれて良かったです」と振り返っています。
川田将雅騎手とメルキオル(Photo by 両角昭男)
一方、デビュー以来の連勝が2でストップした1番人気クァンタムウェーブの西村淳也騎手は
「勝ち馬をマークして行ったけど、3コーナーで遅れてしまったぶんかな」とコメント。
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎メルキオル1着
〇クァンタムウェーブ2着
▲ミストレス4着
△ウィルオレオール3着
△ジュゲムーン5着
で的中。
ホッカイドウ競馬の5番人気ウィルオレオールがしぶとく追い上げ、地方最先着の3着に入りました。
主戦の石川倭騎手は「ジリジリ伸びていましたし、本当にいい内容でいい結果。
デビューした頃に比べて馬体重がすごく増えて、厩舎の方々もここまで馬を成長させてくれてすごいなと思います。
バランスがいいので、右回り、左回りはどちらでも」と今後に期待を寄せています。
前走の全日本2歳優駿(6着)に比べ15キロの馬体増で、昨年5月のフレッシュチャレンジ勝ちからは41キロも成長しています。
三冠路線では引き続きマークが必要でしょう。
ウィルオレオール(Photo by 両角昭男)
全日本2歳優駿に続いてメンバー最速の末脚で5着に食い込んだのは、高知の4番人気ジュゲムーンでした。
初めての1,800メートルでも力を示しましたが、阿部龍騎手は
「わりと馬は落ち着いていましたね。距離は初めてだったので、そんなに無理せず乗っていましたけど、
それでも最後はちょっと長いのかなという印象。馬はしっかり走れていると思います」と距離の壁を感じているようです。
門別での4勝は1,000、1,200メートルなので、適性はマイル以下かもしれません。
ジュゲムーン(Photo by 両角昭男)
そして、南部駒賞で好勝負を演じたバリウィールは7番人気6着、カセノタイガーは6番人気8着に敗れました。
バリウィールに騎乗した本橋孝太騎手は
「ちょっと力みすぎていたので、そこが改善されれば。力んでいたぶん、しまいがバラバラになってしまいました。
真面目すぎちゃって、ちょっと距離が長いのかもしれません。左回りは大丈夫」、
カセノタイガーに騎乗した御神本訓史騎手は「フワフワしていました。もうちょっと集中してほしいです。
耳覆いを取ったり、ブリンカーを着けた方がいい」とそれぞれが課題を挙げています。
また、地元・船橋を代表して挑んだ8番人気リヴェルベロは勝負どころでついて行けず7着。
木間塚龍馬騎手は「スタートは速かったけど、ハナの後ろに切り替えました。
砂をかぶったことがなかったので、勉強になったと思います」と収穫を口にしています。
牝馬路線のユングフラウ賞(2月24日、浦和1,400メートル)か、桜花賞(3月20日、浦和1,500メートル)で今回の経験を生かしたいところでしょう。
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。