2月11日に船橋競馬場で行われたクイーン賞は、2番手から抜け出したJRAオーサムリザルトが単勝1・2倍の断然人気に応える圧勝。
デビュー以来の連勝を8に伸ばし、エンプレス杯、ブリーダーズゴールドCに次ぐ3つ目のタイトルを手に入れました。
オーサムリザルト(Photo by 石井一雄)
米国遠征(ブリーダーズCディスタフは出走取消)を経て、約5か月ぶりの出走でしたが、武豊騎手は
「パドックで跨ってからの雰囲気も最高に良かったので、何も心配なくゲートインできました。
この馬の癖というか先頭に立つと気を抜くところがあるので、それほど差は広がらなかったですが、手応えは十分にありました。
もちろんポテンシャル・潜在能力はすごいですけど、
中央でも地方でも、右回りも左回りも砂質が変わっても安定したレースをしてくれて、すごくいい馬だと思います」と笑顔。
武豊騎手(Photo by 石井一雄)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎オーサムリザルト1着
〇アンモシエラ2着
▲テンカジョウ3着
△キャリックアリード4着
△フェブランシェ5着
で的中。
メンバー最速の末脚で地方最先着の4着に追い込んだのは、5番人気キャリックアリードでした。
御神本訓史騎手は「ペースが遅い。もともと置かれるような競馬が多いので、理想の位置は取れたと思うし、いい走りをしてくれた」とコメント。
またしてもダートグレードのタイトル獲得はなりませんでしたが、NARグランプリ2024の4歳以上最優秀牝馬が改めて存在感を示してくれました。
キャリックアリード(Photo by 石井一雄)
転入初戦の東京シンデレラマイルを圧勝して挑んだ4番人気フェブランシェは5着止まり。
コンビ2度目の吉原寛人騎手は
「行きたい馬を行かせて折り合い重視と思ったけど、ちょっと(ハミを)噛みすぎちゃう部分があったので、折り合いに課題が残るかな。
距離は長い感じもするし、そのへんの難しさはありましたね。バテずにジリジリきてくれていたから、もう少し結果を出したかった。
(ハミが)抜けないし、抜けちゃったらやめちゃう部分もある。折り合いを欠きながら1,800、2,000メートルを使うより、
マイル以下にシフトしてもいい感じもします」と残念そう。
路線変更があるのか? 次走以降のローテーションが注目されます。
フェブランシェ(Photo by 石井一雄)
そして、前走のJBCレディスクラシックで地方最先着の5着と気を吐いた6番人気ドライゼは末脚不発の6着。
初めて手綱を取った笹川翼騎手は
「左回り、初めての船橋ナイターとかで返し馬から少し物見をしたり、雰囲気もせわしないぐらいのところがあった。
ゲートも思っていたよりも遅れちゃって取りたい位置を取れず、スローペースでコンタクトもうまくいかなくて…。
基本、左回りはうまくこなしきれなくて、うまくリズムを作れなかったのがこれぐらいの差になったのかな。
明らかに右回りの方がいいと思います」と振り返っています。
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。