コラム

ユングフラウ賞

2月24日に浦和競馬場で行われたユングフラウ賞は、最後の直線で早めに抜け出した2番人気プラウドフレールが押し切り勝ち。
昨年の東京2歳優駿牝馬に次ぐ2つ目のタイトルを手に入れました。


プラウドフレール(Photo by 両角昭男)


大外枠の不利をはねのける文句なしのレースぶりに張田昂騎手は「イメージ通り運べて、すごくいい手応えで回れました。
どんな競馬でもできると思う。スタートで行ってもいいし、控えても競馬ができるので、本当に乗りやすいところが魅力です」と笑顔。


プラウドフレールと張田昂騎手(Photo by 両角昭男)


完成度の高さを見せた2歳女王が、牝馬三冠の第一戦・桜花賞(3月20日、浦和1,500メートル)でも主役になりそうです。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ゼロアワー2着
〇プラウドフレール1着
▲ウィルシャイン6着
△フリーダム4着
△エスカティア5着

で的中。

単勝1・9倍の断然人気に支持されたゼロアワーは東京2歳優駿牝馬のリベンジならず、またしてもプラウドフレールの後塵を拝する結果に…。
転入後2戦連続の銀メダルとなりましたが、矢野貴之騎手は「3、4コーナーで置いていかれたけど、直線はいい脚で伸びてきてくれました。
今日は枠順の差で、勝ち馬の位置を取れていれば勝てていたと思うし、結果、負けただけ。
1回使えばまた違うと思う。この前はむちゃくちゃ乗りづらかったけど、それはなくなったし、逆転はある」と“3度目の正直”に意欲満々。
大一番での再戦が楽しみです。


ゼロアワー(Photo by 両角昭男)


すんなりハナを奪った7番人気ツウエンティフォーがしぶとく食い下がり3着に健闘。
前走のニューイヤーCはハイペースに巻き込まれて12着。大敗を喫しましたが、改めて世代トップクラスのスピードを示しました。
コンビ2度目の本橋孝太騎手は「現状は1,400メートルの方がいいかな。
でも、前回(2走前の浦和ジュニアチャンピオンV)乗せてもらった時よりだいぶ大人になっているし、全然イメージが変わった。
今なら1,500メートルでも前回みたいな子供、子供はないかもしれない」とキャリアを重ねながらの成長に期待をかけています。


ツウエンティフォー(Photo by 両角昭男)


桜花賞の優先出走権は逃しましたが、しっかり番組ポイント(南関東4競馬場公式ウェブサイト参照)を加算した以下の2頭も要チェックでしょう。

5番人気4着フリーダムの和田譲治騎手は「左回りもうまく走っていましたし、小回りも上手。
浦和でちょっとイレ込みがあったので心配していたけど、ゲート裏だけで競馬自体は大丈夫でした。
100メートルぐらいなら距離は延びても大丈夫」、
4番人気5着エスカティアの落合玄太騎手は「外から来られた時にそんなに反応しなかった。
手応え的にまだありそうな感じだったけど、伸びていく脚がなかったですね。真面目さがないのが…。
距離が長くなるぶんには問題ない」とコメント。

そして、左回りコースで巻き返しを狙った3番人気ウィルシャインは末脚不発の6着に終わり、
初めて手綱を取った吉井章騎手は「浦和の1,400メートルの流れが向いていないのかな。距離は長い方がいい。
センスがあるし、自分のペースを作れれば」と残念そうに振り返っていました。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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