コラム

ダイオライト記念

3月12日に船橋競馬場で行われたダイオライト記念は、
2周目向こう正面から追い通しだった2番人気セラフィックコールがゴール直前できっちり差し切り、3つ目のタイトルを獲得しました。


セラフィックコール(Photo by 両角昭男)


約1年ぶりの勝利で連覇に導いたM.デムーロ騎手は「ズブさを見せていましたけど、
まだ脚があるとずっと信じて3、4コーナーのところで上がっていって、
直線に向いたらものすごく頑張ってくれました」と終始笑顔。


M.デムーロ騎手(Photo by 両角昭男)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎アウトレンジ6着
〇ディクテオン4着
▲メイショウフンジン3着
△グランブリッジ2着
△キリンジ5着

でハズレ。

JRA勢が3着まで独占する中、地方最先着を果たしたのは転入初戦の4番人気ディクテオンでした。
初めて手綱を取った吉原寛人騎手は「とても賢くてしっかりしている馬なので、安心してレースに挑めました。
理想的な位置取りで、向こう正面からしっかり上がってくれたけど、最後は一杯になっちゃったので距離は多少長い感じもします。
馬場も悪くて脚を取られていたのが気になったし、良馬場の方が走るのかな。
2,000メートルぐらいがベストかもしれません」とコメント。
2年連続の4着になりましたが、23年の浦和記念、名古屋グランプリ、
昨年の白山大賞典を制した力は疑いようがなく、適性距離での変わり身に期待します。

前走の金盃で重賞初制覇を飾っていた5番人気キリンジが5着を確保。
笹川翼騎手は「自分の形では走れていたので、決して悪い内容ではなかったです。
少しノメり気味に走るからスタートもバランスを崩しているし、滑る馬場だったので、道悪があまり良くないかも。
左回りは大丈夫」と振り返っています。
23年のジャパンダートダービー2着、昨年のJBCクラシック3着が示す通り、Jpn1でも上位争いに加われる実力馬。
中長距離路線の中心的存在になるのは間違いありません。
上記2頭のキーワードは〝良馬場〟になりそうです。


キリンジ(中央)(Photo by 両角昭男)


そして、9番人気7着のミヤギザオウも要チェックでしょう。
3戦連続でコンビを組んだ石崎駿騎手は「具合は今まで乗せてもらった中で一番良かった。
すごく感じ良くきているから、このリズムで地元馬同士ならおもしろいかもしれない。
長い距離だとちょっと折り合いを気にするけど、2,000メートルぐらいならちょうどいい。
今の感じだったらチャンスはありそう」と好感触。
22年の羽田盃以来となる勝利を狙います。


ミヤギザオウ(Photo by 両角昭男)


プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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