コラム

ブリリアントカップ

4月17日に大井競馬場で行われたブリリアントCは、早めに先頭に立った1番人気キングストンボーイが後続を4馬身突き放す圧巻V。
勝島王冠、報知グランプリCに続く転入後3連勝を飾り、大井記念(5月21日、大井2,000メートル)に弾みをつけました。


キングストンボーイ(Photo by 両角昭男)


初めて手綱を取った吉原寛人騎手は「とても乗りやすい感じだったので、不安はあまりなかったですね。
けっこう行く気のある馬なので、ペースが遅くなったところでしっかり上がって行った感じです。
追ってからの反応もピカイチで、タメたぶんしっかり伸びた感じでしたし、エンジンの違いをかみしめました」と振り返っています。


吉原寛人騎手(Photo by 両角昭男)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎キングストンボーイ1着
〇ダテノショウグン5着
▲ムエックス8着
△グリューヴルム3着
△ヒーローコール7着

で単勝のみ的中。

人気を分けたダテノショウグンは直線で伸びきれず、まさかの5着。
23年のハイセイコー記念、昨年の黒潮盃を含むデビュー以来の連勝が8でストップしました。
御神本訓史騎手は「あんなに負けるとは思わなかった。
初めてすごいオープン馬とやって、ペースも違うし、周りの圧力も違うし、そういうのをヒシヒシと感じさせられるレースだった。
それにもちゃんと食らいついて競馬をしてきたし、経験でしか得られないものがあるので、どんどん強い馬とやって強くなるしかない。
まだ4歳と若いし、いっぱい吸収できることもあると思う。
無事に行ってくれれば、いずれは大きいところを取れる」と前を向いています。
この経験を生かしてスケールアップしてくれるでしょう。

人気を上回る結果を出した以下の4頭は今後も要チェックです。

先行争いに加わりながらも、しぶとく2着に食い下がった5番人気リベイクフルシティの丹内祐次騎手は
「4コーナーまで手応え良くきたので、もしかしたらと思いましたが、相手が走る馬でしたね。
この馬自身は負けてきた馬も負かしているので、力はつけていると思います」と中距離路線転向後の充実ぶりを高く評価しています。


リベイクフルシティ(Photo by 両角昭男)


そして、7番人気3着グリューヴルムの矢野貴之騎手は「器用さがなく、ちょっとノメりながら走っている感じだったけど、
いいところで我慢できて最後までしぶとく脚を使っている。小回りのイメージはなく、大井、船橋の方が走りやすい気がします。
本当にスタミナがあるから、1,800メートル以上は欲しい」。


グリューヴルム(Photo by 両角昭男)


6番人気4着エクセスリターンの笹川翼騎手は
「しまいまでリズムも良かったですし、最後までこの強いメンバーを相手にやってくれているので、どこかでまた勝てると思います」。

8番人気6着ヴィアメントのR.クアトロ騎手は「この馬自身はいいパフォーマンス。
ゴール板を過ぎてからもいい勢いで走っていたので、距離はもっと長くていいです。2,000メートルの方がいい」とコメント。

一方で、上位争いを期待されながらも着外に沈んだ4番人気7着ヒーローコールの内田博幸騎手は
「外が速かったので、行かれちゃうとなぁと思って、無理やり行っているので…。厳しい競馬にはなったけど、これも競馬。
3コーナーで手応えが怪しかった。直線が長いよりも短い方がいいだろうし、気ムラなところもあるから」。

3番人気8着ムエックスの張田昂騎手は「ちょっと疲れでも出たのかな。
何か雰囲気が悪かった。今まで走りすぎているから、少し休ませたい」と残念そうでした。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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