コラム

かしわ記念

5月5日に船橋競馬場で行われたかしわ記念は、逃げたウィリアムバローズを2番人気シャマルがゴール直前で差し切り、8つ目のタイトルを獲得。
エスポワールシチー(09、10年)、コパノリッキー(16、17年)、ゴールドドリーム(18、19年)に次ぐ史上4頭目の連覇を達成しました。


シャマル(Photo by 両角昭男)


ゴールの瞬間にガッツポーズで喜びを表した川須栄彦騎手は
「前めでの競馬になると思っていましたけど、あまり他馬のことは気にせず、とにかくシャマルと息を合わせることだけに集中していました。
終始抜群の手応えでしたし、雰囲気よく直線を迎えることができたと思います。
前の馬もしぶとかったですし、後ろからも絶対に差し込んでくる馬たちがいると思っていたので、
負けてたまるかという気持ちでした」とコメント。


シャマル&川須栄彦騎手(Photo by 両角昭男)


次走は、さきたま杯(6月25日、浦和1,400メートル)に向かいます。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎コスタノヴァ3着
〇シャマル1着
▲タガノビューティー7着
△ウィリアムバローズ2着
△ロードフォンス4着

でハズレ。

前走の柏の葉オープンで約1年1か月ぶりの復活Vを飾っていた8番人気ギガキングが5着。
後方3番手でレースを進め、上がり3ハロン36秒4の末脚で地方最先着を果たしました。
コンビ2度目の野畑凌騎手は「道中はタメて行く作戦。最初のペースが落ち着いちゃったので、そのぶん離されちゃいましたけど、
最後の直線もいい脚を使って前に食らいついていた。3、4コーナーでいつも置かれちゃうけど、
前回の方が動かなかったので今日の方が良かったです。たぶん状態も上がっていますね。
地方の馬たちとなら違う。マイルは忙しいから、1,700、1,800メートルがベスト」と明るい表情。
今後は、準重賞・短夜賞(6月3日)からフリオーソレジェンドC(8月27日)へ。
スランプを脱出した船橋1,800メートルのスペシャリストのレースぶりが今から楽しみです。


ギガキング(Photo by 両角昭男)


転入初戦だった7番人気キタノヴィジョンは、掲示板に1馬身及ばず6着。
昨年のマイルチャンピオンシップ南部杯3着以来2度目のコンビとなった石川倭騎手は
「5着は欲しかったけど、ほぼ思い通りの競馬はできていましたし、仕方がないですね。
4コーナーは少しキツめだったけど、問題なくこなしてきたと思う。
ワンターンの方がやりやすいし、コーナーが4つなら1,800メートルの方がいい」と悔しそう。
大井記念(5月21日、大井2,000メートル)に出走してくれば前進がありそうです。


キタノヴィジョン(Photo by 両角昭男)


プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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