コラム

エンプレス杯

5月14日に川崎競馬場で行われたエンプレス杯は、最後の直線で抜け出した2番人気テンカジョウが、
断然人気オーサムリザルトの猛追をアタマ差退けて重賞3勝目を飾りました。


テンカジョウ(Photo by 両角昭男)


前走の兵庫女王盃に続いてコンビ2戦2勝とした松山弘平騎手は「最後は迫られたけど、しっかり押し切ってくれて強かったなと思います。
いい枠(大外枠)を引けていたので、とにかく前半は馬のリズムを整えながら、他馬の動きを見ながら運ぶことができました。
すごくいい形だったと思います。川崎という小回りコースもしっかりこなしてくれたので、これからも楽しみ」と笑顔。


松山弘平騎手(Photo by 両角昭男)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎オーサムリザルト2着
〇アンモシエラ3着
▲テンカジョウ1着
△ネバーモア4着
△アンデスビエント11着

で裏目を取らずハズレ。

トライアルの覇者ローリエフレイバーは真っ向勝負を挑んだものの9着。
3度目のダートグレード競走挑戦でしたが、またしてもJRA勢の厚い壁に跳ね返されてしまいました。


ローリエフレイバー(Photo by 両角昭男)


その一方で、ホッカイドウ競馬の7番人気サンオークレアが地方最先着の5着。
昨年のブリーダーズゴールドC、前走の兵庫女王盃4着に次ぐダートグレード競走入着で改めて存在感を示しています。
石川倭騎手は「この馬の良さはスタミナ、持久力。こちらの砂の方が合うし、南関東でも上のクラスでやれる。
スローのヨーイドン以外で、ペースと展開でハマる要素があれば1,600メートルでも牡馬相手でも」ときっぱり。
グランダム・ジャパン2025の古馬・春シーズン総合優勝も決まり、飛躍の1年になりそうです。


サンオークレア(Photo by 両角昭男)


まだBクラスの身ながら、人気を上回る好走を見せてくれた以下の3頭は要チェックでしょう。

9番人気6着メランポジュームの本田正重騎手は「気持ちちょっと長いかな。
けっこうタメたけど、最後はちょっと止まっている感じ。マイルぐらいが一番いい」。

8番人気7着ソフィアクラウンの福原杏騎手は「小回りの方が馬のスピードを生かせる競馬をしてくれる。
定量(55キロ)だし、ペースが上がった時について行くと前走のような切れ味はなかったけど、そのぶん可能性は感じましたね」。

10番人気8着サンオルソーライズの町田直希騎手は「ペースが違いましたね。
2連勝をした時のことを考えると1,500、1,600メートルぐらいがいいのかな。
あまり長いと気持ちがなくなっちゃうし、ペースが流れているところにグッと食いついていくぐらいがいい」とそれぞれがコメント。

今回の経験を自己条件で生かしたいところです。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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