5月28日に浦和競馬場で行われたプラチナCは、4コーナーで先頭に立った5番人気ティントレットが後続を完封して重賞2勝目をマークしました。
ティントレット(Photo by 石井一雄)
初の左回り、小回りコースを難なく克服する横綱相撲に矢野貴之騎手は
「最近は一歩目が決まらないことが多かったですけど、うまく一歩目を出てくれました。
思ったよりも勝手にハミを噛んじゃって早め先頭になりましたけど、よく押し切ってくれました。
初めて乗せてもらった時からすばらしいモノは持っている感じがありましたし、
まともに走ってくれればこのくらい力があるんだなと改めて思いました」とコメント。
矢野貴之騎手(Photo by 石井一雄)
ブリンカーを着用してから王道の競馬で2連勝を飾り、同じ舞台で行われるさきたま杯(6月25日)の優先出走権を手に入れています。
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎イグザルト3着
〇シーサーペント9着
▲ロードグラディオ10着
△ワンダーランド4着
△ツーシャドー5着
△サヨノグローリー11着
で大ハズレ。
単勝1・9倍の断然人気に支持されたイグザルトは、メンバー最速の末脚で追い上げたものの3着止まり。
御神本訓史騎手は「スタートがすべてかな。もうちょっと出れば良かったけど、
左回り、小回りは意外にちゃんと対応してくれたので、スタートだけが悔やまれる。
勝つまでは分からないけど、2着は確実にあったと思う」と悔しさをにじませていました。
主役級の評価を下げる必要はなく、次走での巻き返しを期待します。
イグザルト(Photo by 石井一雄)
7番人気の古豪ギャルダルが復活の兆しを見せる2着。
昨年2月のフジノウェーブ記念以来の勝利とはなりませんでしたが、初騎乗の本田正重騎手は「すごく乗りやすい。
出せばある程度のポジションは取れたけど、全盛期に比べたらちょっと落ちるのかなという印象があるので一列下げた。
全盛期だったらもっと伸びていると思います」と振り返っています。
真っ向勝負を挑んだ3番人気の上がり馬ワンダーランドは4着。
連続連対記録は12でストップしましたが、笹川翼騎手は「一線級、小回り浦和は初めてでしたけど、
しっかり対応してくれていい経験になったと思います。
速いペースを追いかけたぶん4着になりましたけど、しっかり走ってくれたので、これからの成長に期待しかない。
順調にいい感じで上がってきている」と確かな手応え。
続けて「まだバランスが取り切れない感じで、やはりコーナーで急かせられない。
小回りでもマイルならもう少しゆったり行けるけど、ワンターンがベスト」と現状の課題も。
当面は大井1,200、1,400メートルか、船橋1,200メートルが活躍の場になりそうです。
ワンダーランド(Photo by 石井一雄)
紅一点の4番人気5着ツーシャドーの張田昂騎手は「最初というよりもコーナーのペースが意外に速かった。
それについて行っちゃったから甘くなっちゃった。この馬の競馬はできたけど、よく頑張ってくれている」と残念そうでした。
ツーシャドー(Photo by 石井一雄)
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。