6月17日に川崎競馬場で行われた川崎スパーキングスプリントは、ハナを取り切ったエンテレケイアが押し切り勝ち。
アタマ差2着に泣いた昨年のリベンジを果たし、単勝1・5倍の断然人気に応えて4つ目のタイトルを手に入れました。
エンテレケイア(Photo by 両角昭男)
吉原寛人騎手は「返し馬から反応が良く、
これなら川崎900メートルでも先手を取れるぐらい反応してくれるだろうと思って自信を持って乗りました。
持ち味の直線で粘り込む脚をしっかり生かして勝ち切ることができてホッとしています」と笑顔。
吉原寛人騎手(Photo by 両角昭男)
次走は、連覇がかかる習志野きらっとスプリント(7月30日、船橋1,000メートル)へ。
同じ舞台で行われる大目標のJBCスプリント(11月3日)に向けて負けられない戦いが続きます。
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎エンテレケイア1着
〇プライルード3着
▲ティアラフォーカス2着
△カプリフレイバー6着
△パレスレガシー8着
△サンダーゼウス11着
で的中。
大本命馬を終始マークする形で進んだ5番人気ティアラフォーカスは、
ラスト1ハロンまでしぶとく食い下がる見せ場たっぷりの2着。
御神本訓史騎手の代役を務めた矢野貴之騎手は「4コーナーで一瞬、勝つかなと思った。
初めて乗せてもらいましたけど、いい馬です。オンオフがちょっと難しいところがある。
ひと息で走っている感じがあるし、そうかと言って折り合いに専念するといきなりフワーッと抜けたり、そういう難しさがあるのかもしれない。
枠も並びもすごく良くて、一歩目のスタートが決まったというのが今日走った理由かな。
いい競馬でしたよ。ワンターンが良さそうです」と振り返っています。
23年の船橋記念勝ち馬でスプリント能力に疑いようがなく、今後も道中スムーズに運べるかが鍵になりそうです。
ティアラフォーカス(Photo by 両角昭男)
約4か月ぶりのスパーキングスプリントチャレンジを制した勢いに乗り、連覇を狙った2番人気プライルードは3着止まり。
本田正重騎手は「(9キロ減の馬体重508キロに)前回が重かったから、今日の方が絶対にいいです。
やりたい競馬はできたけど、勝った馬が強かった」と納得の表情。
プライルード(Photo by 両角昭男)
4番人気4着ボヌールバローズの笹川翼騎手は
「勝ち負けできる力はありますけど、ワンターンに走り慣れていないぶんの差で負けたかな。
出して行きながらコーナーに入ると外に膨れちゃって、前回(日吉オープン4着)もガチャガチャしたし、訳が分からずコーナーに入っている感じ。
短距離適性はあると思うし、競馬の仕方も考えて次は逆転を狙います」ときっぱり。
4戦連続のワンターン競馬でも5着以下がなく、活躍の場が広がりそうです。
B1の身ながらも、重賞ウイナー4頭に次ぐ好走を見せた6番人気リノデスティーノの岡村健司騎手は「頑張りましたね」と第一声。
続けて「1,000メートルはちょっと長い。900メートルもいいけど、800メートルがちょうどいい」とコメントしています。
自己条件の川崎900メートル、もしくは浦和800メートルなら主役級でしょう。
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。