6月18日に川崎競馬場で行われた3歳牝馬三冠の最終戦・関東オークスは、
最後の直線で早めに抜け出したJRAメモリアカフェが単勝1・6倍の断然人気に応える5馬身差V。
重賞初挑戦でタイトルを獲得し、3歳ダート女王の座に就きました。
メモリアカフェ(Photo by 両角昭男)
コンビを組んで3連勝としたC.ルメール騎手は「馬の状態はバッチリでしたね。
3コーナーからの手応えがとても良かったです。
ナイター競馬は初めてでしたけど、全然関係なかった。これからも楽しみ」と笑顔。
C.ルメール騎手(Photo by 両角昭男)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎メモリアカフェ1着
〇ツキノアカリ6着
▲プラウドフレール3着
△クリノメイ4着
△クリノスワロー5着
△ベルグラシアス10着
で単勝のみ的中。
愛知のコパノエミリアに地方最先着を許したものの、向こう正面で先頭に立った4番人気プラウドフレールが3着を死守。
桜花賞勝ち馬が意地を見せる結果になりました。
張田昂騎手は「距離は長いけど、本当によく辛抱して走ってくれた。
よく仕上がっていたし、言うことはないけど、外から馬が来るたびに反応しちゃう。
もっと折り合えたし、この前(東京プリンセス賞5着)がオーバーペースなだけで、
手応えのあるところで乗っていれば我慢してくれる。2着は欲しかった」と残念そう。
血統的にベストは1,400〜1,600メートルですが、半兄ギャルダル(父ホッコータルマエ)、
半姉ミスカッレーラ(父シニスターミニスター)がクラシック戦線でも活躍したように、
同世代限定戦なら距離は気にしなくていいでしょう。
プラウドフレール(Photo by 両角昭男)
東京プリンセス賞で重賞初挑戦Vを飾った6番人気ベルグラシアスは末脚不発の10着に終わり、
町田直希騎手は「状態がベストじゃない。今回は度外視」とポツリ。
ベルグラシアス(Photo by 両角昭男)
一方で、8番人気7着グレアネオンライトの本橋孝太騎手は「ゲートが開くのにビックリするようになっている。
今日は完全にそれです。テンションが上がっちゃうから練習できないし、競馬で慣れさせるしかない。
この戦法だと限度がある。スタートを出てくれればもう一、二列前で行けるし、
それでも変わらずあの脚が使えればもうちょっとやれる」と巻き返しに意欲を見せています。
川崎競馬で行われる3歳牝馬限定重賞は、同じ舞台で行われるロジータ記念(11月19日)を残すのみ。
夏を越しての再戦が楽しみです。
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。