コラム

サンタアニタトロフィー

7月16日に大井競馬場で行われたサンタアニタトロフィーは、直線入り口で先頭に立った7番人気ランリョウオーが押し切り、
昨年1月の金盃以来となる復活Vを飾りました。


ランリョウオー(Photo by 両角昭男)


5年連続6度目のタイトルを獲得したパートナーに、主戦の本橋孝太騎手は
「3、4コーナーの中間で自らハミを取ってくれたので、馬の気分に任せて行っちゃおうと思いました。
思い入れの深い馬ですし、本当にうれしいです」と笑顔。


本橋孝太騎手とランリョウオー(Photo by 両角昭男)


次走は、テレ玉杯オーバルスプリント(9月23日、浦和1,400メートル)が視野に入ります。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ティントレット10着
〇ワンダーランド12着
▲エイシンピストン4着
△ランリョウオー1着
△ゴールドレガシー2着

でハズレ。

トップハンデ58・5キロを背負った1番人気ティントレットは直線で伸びきれず10着に終わり、
矢野貴之騎手は「並ばれて嫌がるところもあるし、もう少し早めに動ける展開が良かった。
前で飛ばされて、外から来られるのがあの馬にとって一番キツい。
1,600メートルだとどこかでひと息入れないといけないし、その後のリスタートが気持ちの面でなかなか難しい。
ちょっと出して行ったわりに道中押さえつけられたから、馬が嫌気をさした感じ。
1,200、1,400メートルで流れに乗せた方がいい」と残念そう。


ティントレット(Photo by 両角昭男)


そして、12着大敗を喫した2番人気ワンダーランドの笹川翼騎手は
「前回は厳しい競馬をしているし、少し暑さもこたえているのかな」とポツリ。


ワンダーランド(Photo by 両角昭男)


マイル未経験とはいえ1、2番人気馬が着外に沈んだのとは対照的に、
人気を上回る好走を見せた以下の4頭は要チェックです。

六甲盃9着から巻き返した3番人気2着ゴールドレガシーの吉原寛人騎手は「マイル向きの感じで、やはり南関東の1,600メートルが一番合うのかな。
マイルをずっと使っていたから、園田の時はハミを噛んだまま終わっちゃって1,870メートルに対応できなかったけど、今日はしっかり走れていた。
この舞台なら重賞でも勝ち負けできているし、次のステージに上がれると思います」と確かな手応え。

4番人気3着ライラボンドに初騎乗した吉村智洋騎手は「枠も良かったですし、
スパッと切れるというよりワンペースという感じなので、前につけて流れ込むという形がベストじゃないかな。
長い距離だと集中力がもたないので、これぐらいが合う」と振り返っています。


ライラボンド(Photo by 両角昭男)


A2格付けの身で4着に健闘した5番人気エイシンピストンの安藤洋一騎手は
「自分から競馬を組み立てられるタイプではないけど、競馬をしやすい枠だったし、
この位置ならいい脚を使えると思っていた。本当によく頑張ってくれた」と納得の表情。

9番人気5着イーグルノワールの藤田凌騎手は「いい馬でした。今日みたいに前半ゆっくり行ってあげる競馬が良さそう。
小回りより、コーナーをゆったり広く回してあげた方が直線でもっと伸びてきそうだし、
イメージ的に大井1,700、1,800メートルはすごく合いそう。
この競馬が板について、芯が入ってくれば違うと思う」と将来性に太鼓判を押していました。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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