8月20日に浦和競馬場で行われた今年最初の南関東2歳重賞・ルーキーズサマーCは、
直線で一気に抜け出した3番人気ロードレイジングが後続を3馬身突き放す圧勝。
初コースを全く問題にせず、3戦無敗でタイトルを手に入れました。
ロードレイジング(Photo by 両角昭男)
御神本訓史騎手の代役を務め、新馬戦に次ぐコンビとなった笹川翼騎手は
「まだ体に幼いところがあって、ゲートを出ないのは想定内。
前回乗っていた御神本さんが内々を抜いてきて、馬にとっては教育されたすごくいい競馬だったので、
その経験が生きたから今日の好結果につながっていると思います。
心肺機能、競馬に行ってのセンスの良さは2歳馬の中ではトップクラスのものがあるので、
このまま無事に成長してほしいですね」と安堵の表情。
笹川翼騎手(Photo by 両角昭男)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎アムールピスケス4着
〇ロードレイジング1着
▲ネイビーシンデレラ9着
△アンジュルナ5着
△ユウユウシロパン7着
でハズレ。
出ムチを入れてハナを主張した7番人気コパノワイアットがしぶとく2着に粘り込み、波乱を演出しました。
低評価を覆す健闘に町田直希騎手は「今日はマイペースで逃げられたのが良かったし、ブリンカーもすごく利いていました。
浦和の小回りも合いそうなので、全てうまくいった感じですね。
勝った馬の切れ味が良すぎて負けちゃいましたけど、重賞のメンバーでもやれそうな気がする。
まだトモの緩い馬で、これからもっと良くなると思うので、先々が楽しみです」と笑顔。
コパノワイアット(Photo by 両角昭男)
スタートで後手に回る不利があり、最後方からの競馬を余儀なくされながらも3着まで追い上げた5番人気ウォークアップは収穫あり!!でしょう。
初騎乗の篠谷葵騎手は「隣の馬がうるさくて、それを気にして立ち上がっちゃったのは仕方がない。
砂をかぶっても競馬ができているし、折り合いもつくので、スタートを出ていればチャンスがあったのかなと思います。
船橋の方がいいし、距離も延びた方がいい。すごくいい馬ですよ」と高く評価しています。
ウォークアップ(Photo by 両角昭男)
その一方で、勝ち馬を除く上位人気馬は残念な結果になりました。
クビ+ハナ差で2着争いにも敗れた1番人気アムールピスケスの張田昂騎手は「砂をかぶっても平気だし、競馬はスムーズにできた。
上積みがあればいいけど…」とコメント。
直線で伸びきれず5着に終わった2番人気アンジュルナの本橋孝太騎手は「前半で噛みすぎて、3コーナーでは嫌々してしまった」。
9着に沈んだ4番人気ネイビーシンデレラの野畑凌騎手は「内枠で(脚を)ためたい馬なので、外枠でずっと外々を回されたのはロスでしたね。
内に入れたかったけど、馬群が凝縮しちゃって入れられなかった」と残念そうでした。
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。