8月26日に川崎競馬場で行われたスパーキングサマーCは、
最後の直線で抜け出した3番人気リンゾウチャネルが後続に4馬身差をつける圧勝。
過去3年は5、2、3着でしたが、トライアルを制した勢いに乗り、
2019年の楠賞以来となる6つ目のタイトルを手に入れました。
リンゾウチャネル(Photo by 両角昭男)
南関東重賞で善戦止まりだったうっぷんを晴らした安藤洋一騎手は
「シンプルにすごくうれしいです。手応えも良く、理想的な流れ。
前半に楽をしたぶん、思っていた通りの脚を使ってくれました」と納得の表情。
安藤洋一騎手&リンゾウチャネル(Photo by 両角昭男)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎リンゾウチャネル1着
〇ベアバッキューン7着
▲アランバローズ3着
△ランリョウオー5着
△ライラボンド6着
で単勝のみ的中。
5戦無敗で1番人気に支持されたベアバッキューンは、古馬初対戦の壁に跳ね返されて大差シンガリ負けを喫しました。
デビュー前から手綱を取る町田直希騎手は「出たなりで行く予定だったし、あれ以上に出しちゃうと今日以上に引っかかっちゃう。
追い切りはそんな感じはしなかったけど、数字的(19キロ増)に言えば重いのかもしれないですね。
3コーナーでは手応えがなかった。右トモの落鉄をしていたから、そういう部分もあるのかな。
前回で1,200メートルを使ったから余計にかかったし、これからも折り合いが課題」と残念そう。
世代を超えて好勝負に持ち込めるようになるには、精神面の成長を待つしかなさそうです。
ベアバッキューン(Photo by 両角昭男)
主導権を握った2番人気アランバローズは、3、4コーナーで後続を引き離す勝ちパターンに持ち込むも3着。
2着争いでもアタマ差遅れを取ってしまいました。
笹川翼騎手は「この馬の持ち味は出しているので、あとはもろもろかみ合えば。
いつもと同じところで(アクセルを)踏んでいるし、馬の進む気のままなので。
勝ち馬とは4馬身差だし、今日に限っては完敗ですね」と結果を素直に受け止めています。
オープン(4戦4勝)での圧倒的なパフォーマンスが古馬重賞で見られないのはもどかしいですが、自分の競馬に徹するしかありません。
アランバローズ(Photo by 両角昭男)
最後方を追走し、ゴール寸前で2着に食い込んだ4番人気シシュフォスの吉原寛人騎手は
「決め打ちになったけど、思ったよりペースが流れなかったわりに2着まできたし、チャンスはある」とコメント。
そして、7番人気4着オメガレインボーの野畑凌騎手は「いい位置が取れたけど、ペースが落ち着いてしまった。最後はいい脚を使っている」。
5番人気5着ランリョウオーの本橋孝太騎手は「本当に分からない。なんでだろう?いきなり3コーナーで手応えがなくなった」。
6番人気6着ライラボンドの吉村智洋騎手は「切れというよりは、ダラッという感じ。3コーナーまでいい感じで詰められたけど、
やはりコーナーがキツいぶんなのか、ちょっとずつ遅れだした。大井の方が走りやすいのかもしれない」と振り返っていました。
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。