9月4日に大井競馬場で行われたゴールドジュニアは、
外から脚を伸ばしたゴーバディが単勝1・1倍の圧倒的な支持に応えて差し切り勝ち。
大井1,400メートルに矛先を向けてから3連勝を飾り、初タイトルを手に入れました。
ゴーバディ(Photo by 両角昭男)
デビュー8年目で自身も重賞初制覇となった吉井章騎手は
「人気通り馬が強いので馬のことを信じて、人間は気負わずという気持ちで乗りました。
本当に馬が強かったという一言だと思います」と安堵の表情。
吉井章騎手(Photo by 両角昭男)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎ゴーバディ1着
〇チリンドリベント3着
▲コンヨバンコク4着
で単勝のみ的中。
ハナを主張した3番人気ドキドキはもうひと踏ん張りが利かず2着に敗れましたが、藤本現暉騎手は
「スローペースにできましたし、馬の地力を信じて乗りましたけど、相手が強かったかな。
一生懸命に走ってくれていますし、1,400メートルにも対応できそうなので、まだまだおもしろい」と収穫を口にしています。
ドキドキ(Photo by 両角昭男)
直線で伸びきれず3着に終わった2番人気チリンドリベントの和田譲治騎手は
「一歩目につまずいちゃったから、行かせて2番手で競馬をしたけど、スローペースでも折り合いがついて良かったですよ。
(勝ち馬に)3、4コーナーでうまく出されちゃったから力が上でしたね。
現暉(藤本騎手=ドキドキ)もかわしていないし、現状は1,200メートルがいいかな」とコメント。
チリンドリベント(Photo by 両角昭男)
そして、最後方からインを通って追い上げた5番人気4着コンヨバンコクの岡村健司騎手は
「ペースは流れなかったですね。もうちょっとゲートを出ると思ったけど、暑さがこたえているのかな。
左回りはめちゃめちゃモタれるので現状は右回りの方がいいけど、直線で外に出す余裕がなかった。
難しい馬です。能力は高いけど、課題が多い。ちょっと出して行くと前回みたいに噛んじゃうし、口向きと体幹が右へ、右へ。
距離は大丈夫そうだけど、コーナーだけですね」と悔しそう。
4番人気5着ゴールドカグヤヒメの鷹見陸騎手は「練習からゲートの中が良くなかったけど、ゆっくり砂をかけて競馬ができたのは良かった。
まだ2戦目だし、牝馬だし、このメンバーで走れたのはいい財産かな。1,400メートルはギリ。
子供っぽいところがあるから、ガーッとなっちゃうのがもったいない」。
6番人気6着ドーンルーチェの西啓太騎手は「前回みたいに後ろからひと脚使わせる競馬をしたかったけど、
ペースが思ったより落ち着いちゃったので、外3番手だと逆に抜けちゃった感じ。
まだ走り切れていないし、こっちもつかみ切れていない」と今後の成長に期待を寄せていました。
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。