コラム

ジャパンダートクラシック

10月8日に大井競馬場で行われた3歳ダート三冠の最終戦・ジャパンダートクラシックは、すんなりハナを奪った3番人気ナルカミが押し切り、
前走の不来方賞に次ぐ2つ目のタイトルを獲得しました。


ナルカミ(Photo by 両角昭男)


コンビを組んでから4連勝で3歳ダート王に導いた戸崎圭太騎手は「スタートを出たら自ずと行けると思っていたので、その作戦を取りました。
抜群の手応えという感じで直線を迎えられたので、押し切れるのではないかと思っていました」と会心の笑み。


戸崎圭太騎手とナルカミ(Photo by 両角昭男)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ナチュラルライズ2着
〇クレーキング5着
▲ナルカミ1着
△ルクソールカフェ3着
△アドマイヤデイトナ9着
△ドンインザムード11着

で的中。

単勝1・9倍の断然人気に応えられず、三冠制覇の夢を砕かれたナチュラルライズの横山武史騎手は
「まだまだ相変わらず難しいところはありますけど、いつもと比べたら折り合いもつきましたし、
最後にモタれるところはあったんですけど、本当によく頑張ってくれました。
後ろ(3着ルクソールカフェ)も離していますし、今日は勝った馬が強すぎた、その一言です」と振り返っています。


ナチュラルライズ(Photo by 両角昭男)


そして、2番人気3着ルクソールカフェの佐々木大輔騎手は「右から左に手前を替えるのがあまり得意じゃないのかなという体の使い方。
僕がもっとレースの中で修正してあげるべきでした」。
7番人気4着ハグの川田将雅騎手は「このメンバー相手に精いっぱいの走りで4着まで来てくれました」。
4番人気5着クレーキングのC.ルメール騎手は「いいポジションを取れたけど、向こう正面で忙しくなってきた。
ずっと一杯いっぱい。3、4コーナーでちょっと我慢してくれて、また伸びるかなと思ったけど、全然加速できませんでした」とコメント。

JRA勢が掲示板を独占する中、12番人気ケンシレインボーが地方最先着の6着に健闘しました。
山中悠希騎手は「休み明けでこれだけのいいパフォーマンスができているし、まだまだ伸びしろがあると思います。
距離は長いところでいい」と満足そう。
今後は芝挑戦のプランがありますが「もともと跳びが軽くてきれいな馬。芝は合うと思います。
メンバーがオープンなので、そこに対応できればですね」と“二刀流”に意欲を見せています。


ケンシレインボー(Photo by 両角昭男)


戸塚記念を圧勝して挑んだ8番人気ナイトオブファイアは7着止まり。
京浜盃3着、羽田盃2着、東京ダービー4着と上位争いを演じてきましたが、デビュー9戦目にして初めて着外に…。
矢野貴之騎手は「雰囲気はめちゃめちゃ良かったです。周りのレベルが高いので、そういう圧にちょっと怯んでいる感じはあります。
外々を回される展開でキツい競馬になっちゃったし、もうちょっと内々で我慢できたら違った結果になったと思います。
なんにしても前の2頭が強い。これからです」と気持ちを切り替えていました。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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