コラム

JBCレディスクラシック

11月3日に船橋競馬場で行われたJBCレディスクラシックは、マイペースで逃げた7番人気アンモシエラが最後の直線で後続を突き放し、
昨年のJBC(佐賀)以来となる1年ぶりの勝利で史上3頭目の連覇を達成しました。


アンモシエラ(Photo by 両角昭男)


横山武史騎手は「最近は思うような競馬ができていなかったですし、今日は何が何でも逃げるというつもり。
ペースも淡々と刻んだことで馬はすごく苦しくて、ペースダウンしてしまったけど、本当によく頑張ってくれました」と終始笑顔。


横山武史騎手とアンモシエラ(Photo by 両角昭男)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎テンカジョウ2着
〇ライオットガール5着
▲ビヨンドザヴァレー9着
△オーサムリザルト3着
△ヘニータイフーン12着
△プラウドフレール14着

でハズレ。

JRA勢が掲示板を独占する中、13番人気マテリアルガールが地方馬最先着を果たしました。
アタマ差届かず5着を逃した山中悠希騎手は「シブい面があるので、ちょっと出して行きました。
2走前のレディスプレリュード(6着)で長い脚を使うのは分かっていたので、
なるべく早く馬に気合をつけるというのは考えていました。掲示板が欲しかった」と悔しそう。
逃げ馬のイメージはすでになく、中長距離路線でタイトル獲得のチャンスがありそうです。


マテリアルガール(Photo by 両角昭男)


最後方でレースを進めた9番人気7着ザオの吉原寛人騎手は
「上がりだけ使おうと思って、テンはついて行かないで自分のペースで。
ちょっと砂をかぶりながらも、よく脚を使ってくれたし、地方最先着はしたかったですね。
やはり船橋は合うのか、走りがいい。小さい馬ですけど、よく頑張ってくれている。
前走(ビューチフルドリーマーC2着)は遠征で力を出してくれていたし、ちょっとずつ大人になっているのかな」と満足そう。


ザオ(Photo by 両角昭男)


10番人気8着のベルグラシアスは、次走の要チェック馬でしょう。
町田直希騎手は「今回も良くなっていたし、休ませてから良くなっている。
間隔は短いけど、うまくケアできればロジータ記念は楽しみ」と明るい表情。
川崎コースは2度目になりますし、地方馬同士の3歳牝馬限定戦なら直線一気のシーンが見られるかもしれません。


ベルグラシアス(Photo by 両角昭男)


残念ながら人気を下回る結果になってしまった2頭のコメントは次の通りです。

マリーンCに次ぐJRA撃破を狙った5番人気プラウドフレールは、まさかの大差シンガリ負け。
張田昂騎手は「ちょっと今までにない感じで、おとなしかった。分からない」と首をひねるばかり。

そして、転入初戦を快勝して挑んだ8番人気ヘニータイフーンも末脚不発の12着に終わり、
藤田凌騎手は「ある程度は理想的な位置が取れたと思うけど、向こう正面から前回のような走りができなくて、
追走するのが一杯いっぱいになっちゃった。気が難しい馬なので集中力がもたなかったのか…、気持ちの問題です。
軽く外に張る部分があるので、もしかしたら外々に馬がいた方がいいのかな。
内で我慢させた競馬がいいのかも」と肩を落としていました。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

goTop