コラム

ローレル賞

11月18日に川崎競馬場で行われたローレル賞は、直線入り口で先頭に立った1番人気アンジュルナが4馬身差をつけて3連勝を飾り、
2度目の重賞挑戦でタイトルを手に入れました。


アンジュルナ(Photo by 石井一雄)


逃げたトリップスを見る形の2番手でレースを進めた野畑凌騎手は
「(ペースが)最初は少し流れたかなと思うけど、道中しっかり息を入れることができたので良かった。
4角で少し手応えは怪しくなったけど、追ってからしっかり反応したので強かったです。
大井1,600メートルもこなせると思うので楽しみ」と笑顔。

東京2歳優駿牝馬(12月31日)はもちろん、来年の牝馬3冠路線でも中心的な存在になりそうです。


野畑凌騎手とアンジュルナ(Photo by 石井一雄)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎アンジュルナ1着
〇トリップス2着
▲ナーサリーテイル4着
△カンターレ3着
△トウキョーアンナ9着

で的中。

ゴール直前で3着に食い込んだのは、5番人気カンターレでした。
ルーキーズサマーC6着以来のコンビだった岡村健司騎手は
「しまいはいい脚でしたね。距離はちょっと長いけど、相手なりに頑張ってくれるのがこの馬のいいところ。
ベストは1,200、1,400メートルぐらいじゃないかな。初の川崎でも何も苦にすることなくちゃんと真面目に走ってくれたし、
差せばそんなに大崩れはしないと思う」とコメント。


カンターレ(Photo by 石井一雄)


約3か月半ぶり、初物(コース、マイル、ナイター)づくしにもかかわらず、
2番人気に支持されたナーサリーテイルは4着に終わりました。
重賞初挑戦の壁にはね返されてデビュー以来の連勝は2でストップしましたが、矢野貴之騎手は
「さすがに久々感がありましたね。重苦しいというか、上がりもちょっと苦しそうだったので、1回使えば変わり身はありそう。
相変わらず跳びはすごく良くて、センスもいいし、器用に走っている。ドッシリ感があるし、雰囲気も出てきた。
マイルがギリの感じもしなくはないけど、東京プリンセス賞ぐらいは目指して欲しいし、
牝馬だったら引けは取らない」と素質の高さを再認識。
早くも来年の牝馬3冠路線を見据えています。


ナーサリーテイル(Photo by 石井一雄)


転入初戦Vを圧勝していた6番人気ラミアメロディアが5着に健闘し、町田直希騎手は
「二、三完歩目ぐらいでつまずいちゃったけど、追い出しの反応も良く、最後まで伸びてくれた。
本当に競馬が上手。テンションは高いけど、馬場に入っちゃえば落ち着いてくれて折り合いもつくし、距離ももつ。
レースでは何も言うことがないです」と満足そうでした。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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