
11月19日に川崎競馬場で行われたロジータ記念は、最後の直線できっちり前をとらえた2番人気ドナギニーが2連勝を飾り、
5度目の重賞挑戦で初タイトルを獲得しました。

ドナギニー(Photo by 両角昭男)
アレキサンドライトC以来で約3か月ぶり、20キロの馬体増でしたが、実戦で初めて手綱を取った笹川翼騎手は
「追い切りも何回か乗せていただいて、非常に成長している姿を感じていましたので、自信はありました。
枠も良かったですし、結果が伴ってくれて良かったです。いいところを通れていたし、
しまいがいい馬なので大丈夫だろうなという感触はずっとありました」と振り返っています。

笹川翼騎手とドナギニー(Photo by 両角昭男)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎ベルグラシアス11着
〇ドナギニー1着
▲ブルーパッション13着
△グレアネオンライト6着
△ウィルシャイン3着
△エスカティア2着
でハズレ。
5番人気ブルーパッション、8番人気グレアネオンライトが痛恨の出遅れ。
◎に推奨した3番人気ベルグラシアスも末脚不発に終わり、町田直希騎手は
「(ペースが)遅かったね~。ただ、それにしても脚を使わなかったなあ。もしかしたら川崎が合わないのかな。
乗った感じは良かったけど、中1週で見えない疲れがあるのかなって感じ。ひと脚も使わなかったから…。
向こう正面でちょっと上がって行ったら、それで抜けちゃったので不発でした。残念です」と首を捻るばかり。

ベルグラシアス(Photo by 両角昭男)
一方、好スタートを決めてハナに立ったエスカティアは惜しくも2着。
1番人気に応えられませんでしたが、コンビ2度目の矢野貴之騎手は
「本当に勝つ感じでしたよ。前走(サルビアC)みたいにジリジリならもうひと踏ん張りするけど、
今日もパーンと突き抜ける手応えなのに後ろを待っているというか…。
突き抜ける性格をしていないので、そのぶん相手の決め手に屈した感じですけど、この馬の競馬はできている。
背中は本当にいい馬。どこかで一皮むけそうな感じがすごくする」と今後に大きな期待を寄せています。

エスカティア(Photo by 両角昭男)
そして、メンバー最速タイの末脚で3着に食い込んだ4番人気ウィルシャインの本田正重騎手は
「ペースが遅いし、展開ですね。力負けではない。前回(サルビアC2着)はけっこうひっかかったけど、
だいぶ競馬も覚えたし、今日の感じなら楽しめそう。馬も良くなっています」とコメント。
真っ向勝負を挑んだ6番人気4着チャチャハツゴウの新原周馬騎手は
「展開も良かったし、馬の力もそれなりに出せたと思っている。
もっともっと良くなってくれると信じています」とこちらも手応えをつかんでいました。


江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。
