コラム

ジェムストーン賞

12月4日に大井競馬場で行われたジェムストーン賞は、好スタートを決めて2番手を進んだ8番人気ベイビークエストが4コーナー先頭から押し切り、
重賞初挑戦Vを飾りました。


ベイビークエスト(Photo by 両角昭男)


初コンビの御神本訓史騎手は「背中もすごく弾むような感じでしたし、スピードもあるなという印象。
(ゲートで)ちょっと待たされたけど、馬も我慢してくれてスタートが決まったぶん3コーナーまでタメが利いたし、
あまりタメるよりも早め早めに促した方がいいかなと思った。
最後までしぶとく踏ん張ってくれました」と振り返っています。


御神本訓史騎手(Photo by 両角昭男)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ワナハヴファン4着
〇ハンデンドレイク3着
▲ブラックエックス5着
△ドキドキ8着
△ナギサノルナ14着

でハズレ。

メンバー最速の上がり3ハロン37秒1の末脚で追い込んだ10番人気デンテブリランテが2着に入り、馬連単14万810円の大波乱を演出。
初騎乗だった藤田凌騎手は「いい馬でしたね。ちょっと行けなかったので、腹をくくって競馬をした。すごくいい脚を使ってくれました。
これからもっと走ってきそうです。距離はこなしそうですけど、今日の競馬だったら短距離の差し馬かな。
競馬は上手です」と素質を高く評価しています。


デンテブリランテ(Photo by 両角昭男)


ともに大井1,200メートル1分12秒8の持ちタイムがあり、人気を分けた荒山勝徳厩舎の2頭は不本意な結果に…。

ハイレベルだった鎌倉記念2着が評価された2番人気ハンデンドレイクは直線で伸びきれず、デビュー4戦目で初めて連対を外してしまいました。
笹川翼騎手は「追い出してから反応もしていたけど、手応えのわりに伸びなかったですね。
いいモノはあるけど、初めて乗ったのでなんとも言えない」と首をひねっています。

また、ホッカイドウ競馬からの転入初戦を6馬身差で圧勝していたワナハヴファンは4着止まり。
本田正重騎手は「ゲートで待たされて2回ぐらい立っていて、ちょっとガスが抜けちゃった気もします。
それでスタートも一歩目でつまずいちゃって、ちょっとリズムが悪かったですね」と悔しそう。

そして今後の要チェック馬は、浦和から遠征してきた3番人気5着のブラックエックスでしょう。
初物づくしのハンデを抱えながらの好走に西啓太騎手は「今まで(砂を)かぶったこともない中で道中はちょっとモタついていましたけど、
それでもジリジリ伸びてはきていたので、改めて力があると思いました。
そこまでスピードがあるわけではないし、スタートが速いわけでもないので、これで競馬を覚えてくるようであれば。
ベストな舞台ではないと思っているし、今日こういう経験ができたのが次に生きてくるので楽しみ。
現状は1周の方がいい。浦和1,400メートルで勝った時のように、一列目で競馬ができれば強さを発揮できる」と巻き返しを狙っています。
年明けのニューイヤーC(1月7日、浦和1,500メートル)に出走してくればタイトル獲得のチャンスがありそうです。


ブラックエックス(Photo by 両角昭男)


プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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