2018年10月17日(水) 川崎1,500m
鎌倉記念(S2)
〜未来優駿〜「鎌倉記念(S2)」
2018年最初の南関東2歳重賞。
南関東の有力馬はもちろんのこと、全国から実力馬が参戦してくる“地方交流"として行われる一戦だ。
今年からグレードが「S2(旧S3)」に格上げされる2歳重賞を過去10年のデータで分析してみよう。
【過去10年の優勝馬】
2017年
リコーワルサー[大井]7人気
父ブラックタイド
2016年
ストーンリバー[北海道]2人気
父ホワイトマズル
2015年
ポッドガイ[川崎]1人気
父パイロ
2014年
オウマタイム[船橋]7人気
父タイムパラドックス
2013年
ニシノデンジャラス[北海道]2人気
父スペシャルウィーク
2012年
インサイドザパーク[船橋]2人気
父タイムパラドックス
2011年
ニシノファイター[北海道]9人気
父フォーティナイナーズサン
2010年
キスミープリンス[浦和]3人気
父ノーリーズン
2009年
ナンテカ[北海道]5人気
父スマートボーイ
2008年
ノーステイオー[船橋]1人気
父グリーンアプローズ
「南関東」&「ホッカイドウ競馬」によってハイレベルな戦いが繰り広げられている。
過去10年の優勝馬からは東京ダービー馬(インサイドザパーク)、北海優駿馬(ニシノファイター)を輩出。
その他にも南関東やホッカイドウ競馬のクラシック戦線で活躍する馬が多く出ている。
左海騎手&林厩舎のコンビに注目!
【騎手の傾向(敬称略)】
※左から【1着|2着|3着】
2017年
【森泰斗|真島大輔|山崎誠士】
2016年
【井上幹太|真島大輔|石崎駿】
2015年
【矢野貴之|的場文男|真島大輔】
2014年
【繁田健一|石崎駿|左海誠二】
2013年
【今野忠成|張田京|山崎誠士】
2012年
【左海誠二|今野忠成|服部茂史】
2011年
【小国博行|坂井英光|繁田健一】
2010年
【戸崎圭太|左海誠二|酒井忍】
2009年
【坂井英光|桑島孝春|岩田康誠】
2008年
【左海誠二|酒井忍|水野貴史】
過去10年で2勝を挙げる左海誠二騎手!(ちなみに、2007年も優勝)
優勝は2008年ノーステイオー、2012年インサイドザパークによるものだが、ともに船橋の林正人厩舎とのコンビだった。
さらに、左海誠二騎手は2着1回、3着1回の成績もあり、鎌倉記念を得意としている騎手の一人と言えるだろう。
地元勢の奮起は!?
【所属競馬場別の成績】
※左から【1着-2着-3着-4着以下】
浦和【1-1-1-9】
船橋【3-6-1-15】
大井【1-0-1-7】
川崎【1-0-5-35】
南関以外【4-3-2-28】
「南関東4場」の所属馬が計6勝に対して、「南関以外」の所属馬は4勝。
「南関以外」で3着内に好走しているのは「ホッカイドウ競馬」所属馬のみなので、実質的には「南関東vsホッカイドウ競馬」となる。
「南関東」で最も成績が良いのは、3勝、2着6回、3着1回の「船橋所属馬」。
3勝はいずれも林正人厩舎が挙げているが、管理馬の出走は過去10年で6頭なので勝率は50.0%となる。
「ホッカイドウ競馬」所属馬では、堂山厩舎が3勝と相性が良い。
堂山厩舎といえば…コンサートボーイがデビューした厩舎で、2018年5月16日に通算1,500勝(ホッカイドウ競馬初)を達成した超名門だ。
一方、地元の「川崎所属馬」は大苦戦中。
過去10年でのべ41頭が出走したものの1勝を挙げるのみで、勝率、連対率は所属別では最も低くなっている。
ただし、3着が5回もあるので、もう一押しが効けば…
南関生え抜きvsホッカイドウ競馬デビュー馬!
【デビューした地区別の成績】
※左から【1着-2着-3着-4着以下】
南関東【5-6-8-64】
ホッカイドウ競馬【5-4-2-26】
その他【0-0-0-4】
続いて、「デビューした地区別」の成績。
前項の「所属競馬場別の成績」と同様、「南関東デビュー馬」と「ホッカイドウ競馬デビュー馬」が勝ち数ではほぼ互角の成績となった。
近年はホッカイドウ競馬でデビューして、翌年の南関東クラシックへと歩みを進める馬も多いが、
鎌倉記念の時点では、“南関東生え抜き馬"も結果を出していると言えそうだ。
ちなみに、ホッカイドウ競馬から南関東移籍後に鎌倉記念を制したのは2014年のオウマタイムのみ。
初経験でも問題なし!?
【左回りの経験有無別の成績】
※左から【1着-2着-3着-4着以下】
経験あり【5-7-7-65】
経験なし【5-3-3-29】
こちらは「左回りの経験有無」による成績だが、ほぼほぼホッカイドウ競馬所属馬が該当するので、ご参考までに。
南関東のコース設定は、浦和・船橋・川崎が「左回り」、大井が「右回り」。
南関東以外の地方競馬は盛岡のみ「左回り」で、その他は全て「右回り」で行われている。
となると、鎌倉記念で注目したいのは「左回りの経験」だ。
鎌倉記念が「初の左回り」となった馬はのべ40頭出走し、5勝、2着3回、3着3回。
個々の馬の資質にもよるが、初の左回りでも対応している馬が多いということだろう。
1番人気馬は勝率は低いが、3着内率は70.0%!
【人気別成績】
※左から【1着-2着-3着-4着以下】
1人気【2-2-3-3】
2人気【3-3-0-4】
3人気【1-1-2-6】
4人気【0-0-0-10】
5人気【1-1-3-5】
6人気以下【3-3-2-66】
「1番人気馬」は過去10年で2勝。
信頼度が高いとは言い難いものの、3着内率70.0%(2着2回、3着3回)の安定感は魅力だろう。
連対率が最も良いのは「2番人気馬」の60.0%。
優勝3回、2着3回はいずれも「1番人気馬」をしのぐ信頼度となっている。
単勝、馬複は手堅く!三連単は手広く!
【配当傾向】
※左から【単勝|馬複|三連単】
2017年【1,300円|3,160円|58,530円】
2016年【340円|590円|7,950円】
2015年【200円|230円|1,610円】
2014年【1,510円|4,300円|31,070円】
2013年【350円|1,480円|6,620円】
2012年【490円|400円|6,690円】
2011年【4,090円|17,720円|230,660円】
2010年【570円|1,000円|14,910円】
2009年【850円|2,880円|19,970円】
2008年【130円|2,740円|36,420円】
平均【983円|3,450円|41,443円】
過去10年で6番人気以下の馬が3着内に好走した回数はのべ8回。
うち、優勝した2011年、2014年、2017年は各賭式で高配当だが、それ以外は比較的平穏な決着と言えるだろう。
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馬券は20歳から、適度に遊ぶ、大人のたしなみ。
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