クラス替えの季節は宝の山!?
2015/6/30
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でも、7月になったらC1は[1,200〜1,499万円]という区切りになるので、ここで負ければ降級することになる。
そしてその6月17日、私と一緒に船橋競馬場で勝負していた友人から、
「なんでエリモブリーズは昇級しているの?」
と、質問があった。
「前走の4着でちょっと稼いだから昇級しちゃったんだよね」
と答え、ついでに「ここで勝たなければ、7月からC1に下がると思うけど」と言ったわけですわ。
14頭立ての単勝オッズはサクラシェンロンが1.7倍で断然の人気。で、エリモブリーズは46.9倍で7番人気。パドックの気配は上々と判断したので、私は3連勝式の相手にマークしておいた。
1,700m戦のゲートが開くと、サクラシェンロンが先手を取り、2番手は2番人気のドミヌス。そして3番手がエリモブリーズ。おお、2コーナーですでに当たっている。よしよし、そのままそのまま……と念じていると、4コーナーでも順番は変わらず。よおし、本格的にそのままそのまま!
と、ゴール地点付近で気合を込めて唸っていると、それが天に届いたのか、結局そのままでのワンツースリー。みんな、馬券取ったでしょ!?
「エリモブリーズ買ってない……」
なんで!?
「ここで負ければ7月から降級するって言っていたから、ここは来ないんじゃないかと思って……」
いや、あの、そのー。そりゃ確かに言いましたけれど、勝たなければですから……。
この結果、エリモブリーズは3着賞金の44万円を加算して、番組賞金は1,452万円になった。ちなみに2着でも1,474万円なので、7月からはC1クラスに降級することになるわけだ。ハズレてしまった友人は深読みしすぎたというか、私が余計な情報を与えてしまったからというか……。
でも、番組賞金の仕組みを把握していると、予想の役に立つことは確か。たしか昨年の春に「あとちょっと稼ぐとクラスが上がる」というB2級の馬が、自己条件に出ないでB1下のレースに出走していたことがあった。これはおそらく「休ませたくはないが、自己条件だと5着以内に入る可能性が高いから、相手が強いレースに出す」という陣営の作戦だろうと読んだのだ。
そしてその馬は6着以下に敗退。穴人気になっていたので配当的にも妙味があった。それ以来私は、しっかりと馬券勝負をするときには、番組賞金が記載されている専門紙を買おう、というスタンスでいる。実は、6月17日は無料でもらえる出馬表だけで勝負していたのだけれど、高度な情報は投資をしないと手に入れられないものなのよね(友人は専門紙を持っていた……)。日本は「水と情報はタダ」みたいな風土があるけれど、それに甘えていてはイカンのよ。
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