「ダート中距離系の種牡馬は大激戦!」
2015/9/29
9月23日、24日の2日間、「門別競馬観戦と牧場巡りの旅」に案内役として参加してまいりました。個人的に9月は北海道に3回行きましたが、1回目はノーザンファーム周辺のみ、2回目は浦河から静内方面が中心。で、3回目の今回は門別と静内が中心という行程で、それぞれに面白い内容でした。
しかし改めて感じたのが、ダート中距離方面を志向する種牡馬の激戦ぶり、ですわ。
15年ぐらい前だと、その方面を専門に引き受ける人気種牡馬といえば、アサティスとかカコイーシーズ、ティンバーカントリーぐらいしか思い当たらないですよ。でも、その3頭は芝の重賞ウイナーを出しているわけで。ブライアンズタイム産駒も生産牧場の気持ちとして、「芝でダメだったらダートで」という部分を感じる馬が多かったような気がするんですよね。
20年ぐらい前になると、ナグルスキーとかグランドオペラとか、そのあたりがメインだったかなあ。そしてそれ以前、地方競馬が活況を呈していたころは、マルブツセカイオーとかカウンテスアップなど、地方競馬で大活躍した馬の種牡馬入りがたくさんあった。
とは言いつつも数年前までは、ダートが主戦場の活躍馬が種牡馬入りしても、それほど恵まれなかったというのもまた事実。たとえばドバイにも行ったキョウトシチー、ライブリマウントは、種牡馬になっても営業不振……。JBCを制したアドマイヤドン、マイネルセレクトは、韓国・済州島に引っ越してしまった。
しかしそれが最近は状況一変。JBCクラシックを3連覇したヴァーミリアンが種牡馬入りして、初年度から200頭を超える配合をこなしたあたりから、様子が変わってきた感がある。
それ以降はダートを専門に走った馬がどんどん種牡馬入り。ざっと思いつくだけでも、カネヒキリ、フリオーソ、カジノドライヴ、スマートファルコン、エスポワールシチー、トランセンド。短距離ではサウスヴィグラスがキングとして君臨し、スターリングローズも活躍中だ。ちなみに前出の種牡馬は2014年度の種付け数がすべて50頭以上だから、以前とは間違いなく雰囲気が変わっている。
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