「浦和記念を分析!」
2015/12/1
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たいていのダートグレード競走はJRA勢の天下で、なかには創設以来、地方競馬所属馬が勝っていないというレースもある。なのに浦和記念はこの健闘ぶり。この要因として思い当たるのは、
●JBCクラシックとジャパンカップダート(昨年からはチャンピオンズカップ)、そして東京大賞典がある関係上、JRAのトップクラスの馬が来にくい
●JRA所属馬の陣営が浦和コースに対応できるか心配するため、あまり積極的に遠征してこない感がある
というところだろうか。実際、2004年に出走したJRA所属馬は、2着に入ったカイトヒルウインドだけだった。しかも同馬は1〜2コーナー中間にあるコンクリート橋を通過するときに、ちょっとビックリしていたらしい。個人的な推測だが、おそらく橋の部分を通ったときの脚元の感触が、それ以外のところとは違っていたので面食らったのではなかろうか?
そして過去10年の優勝ジョッキーは、地方競馬でデビューした騎手、または武豊騎手だけという状況になっている。2013年はJRA所属馬が3着以内を独占したが、騎手は戸崎圭太→内田博幸→岩田康誠の順だった(この年の出場騎手は、全員が地方競馬でデビューした人でしたが)。
2012年も岩田→戸崎→ライアン・ムーアという順番。2011年は2着のシビルウォーが吉田豊騎手の手綱だったが、そのシビルウォーは白山大賞典とか名古屋グランプリとか、コーナーたくさんクールクルという競馬場を得意にしていたクチ。そうなると、広いコースばかりを走ってきて、そしてJRA所属騎手で臨むドコフクカゼは、データ的にちょっと微妙ではないのかしら?
マイネルクロップもデータ的に同様で、丹内祐次騎手も同様。今年は南関東で4勝を挙げているが、それを強調材料にするには心もとないという気がする。ということは、JRA勢で強調できるのは戸崎騎手騎乗のソリタリーキングだけ?
ちなみにわたくし、マーキュリーカップでは単勝を買い、白山大賞典でも3連単の軸にしておりました。その決め手はパドックでの雰囲気。逆に昨年の白山大賞典では、パドックを見た瞬間にダメっぽいという気がしたので、馬券からバッサリ切ったら4着だった(1番人気)。それ以来、私のなかでのソリタリーキングは「パドックを見ないとなんとも言えない」という立ち位置になっている。
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