「冬の調教に対するギモン」
2016/2/15
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その一方で、個人的に不思議に感じていることがある。それは調教時間。なんで夏でも冬でも調教は早朝にやるのだろうか。先月、関東地方が大雪に見舞われたとき、浦和の野田トレセンは馬場悪化で調教が午後になったらしいのだが、そもそも冬の調教は真昼にやればいいんじゃない?
もちろん、競馬場に行く騎手は朝から調教せざるをえないけれど、それでも午前2時半起床で3時から1鞍目とか、そんなことはしなくても……と思うのだ。
(冬の調教風景)
という質問をJRAのある調教師にしてみたら、「それはまったくそのとおりなんですが、『そうしましょう!』と強力なリーダーシップで変えてくれるような人が誰もいないから、そのまんまなんですよ」 とのことだった。つまり“慣習"ということですな。
とはいっても、西日本の競馬場所属の某騎手のように、深夜1時から調教を始めて9時過ぎに終わってあとはヒマ……というのはいかがなものか、という気がするんですよ。
同じことは、数年前の1月にソウル競馬場に行ったときにも感じた。競馬開催が終わった日曜日の夜に郊外で飲んで終電をハズし、当時ソウルで騎乗していた野田誠騎手のアパートに泊めてもらい「明日は4時半起床ですから」 と言い渡され、そして4時50分発の通勤バスで競馬場に行って、5時半から調教開始(全休日は火曜日)。
韓国は日本と時差がないので1月は空が明るくなってくるのが7時半頃。つまり、気温がもっとも低い時間帯に調教が始まるのだ。ちなみに私が調教を見た日は、馬場監視所のモニターにマイナス7.8度と表示されていた。
(野田誠騎手の調教姿)
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