「間もなく新馬戦のシーズン」
2016/3/28
昨年は4月24日に大井競馬場で世代最初の新馬戦が実施された。2歳戦が多く組まれている門別競馬場の新馬戦が4月22日に始まったのだから、以前とはまったく違うといえるほどの早まりかただ。
ちなみに一昨年は、5月30日の浦和が南関東での最初の新馬戦。続いて大井、川崎、船橋の順で新馬戦が行われていった。といっても、昨年は新馬戦を早くしたのは大井だけ。ほかの3場はそれ以前と同様のスケジュールだった。
それに対応して、昨年4月24日の大井でデビューした2歳馬は7頭。その新馬戦で走った7頭は、次の選択肢が“休養"または“5月19日の2歳戦"のどちらかになってしまうのは、これは仕方がないところといえるだろう。
というわけで5月19日の2歳戦は、最初の新馬戦に出走した7頭のうち最下位だった馬以外の6頭が出走し、3着までが新馬戦と同じ順序で入線という結果になった。
その配当は、単勝1.2倍、3連複2.4倍、3連単4.5倍。考えようによっては、馬券を買う側にとってのボーナスレース。今年も逃さないようにしなければ(笑)。という2015年が終わり、さて今年はどういうふうにするのかなと思っていたら、どうやら大井以外の3場も新馬戦のスタートを早めることにしたようだ。大丈夫?
と思ったら、北海道ではそれに向けて始動を早めていた。先週、浦河の某育成場に行ってみたら「船橋デビューの馬は、先週出発しました。大井の馬も来週には入厩させますよ」と聞いたのでビックリ。しかしながら、あまり頭数が揃わないであろう時期に始動させるのは、勝つ可能性が高くなるという意味で戦略的に間違っていない。
それができる背景には、日本の育成技術の進歩がある。私が馬産地に行きだした15年ほど前は、9月だと放牧地でのんびりしている1歳馬がほどんどだった。
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