「インターネットのおかげです!」
2016/4/4
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そういう人の大半は、荷物の中身が盗られてもダメージが少ない衣料品ばかり、ということなのだろう。ただ、夜中の1時頃に警察官が夜明かししている全員に声をかけるということは定番になった。私もトイレに行きたくなったらパソコンを閉じて、家財道具を全部持って用を済ますようにしている。何かあってからでは遅いですからね……。
それでも、日本の治安の良さは世界一ではないかとよく思う。ちなみに私の過去の空港夜明かし歴は、シンガポール、クアラルンプール、ソウル仁川、そして羽田空港。そのいずれでも危険な香りを察知したことはないのだが、多くの旅行者が荷物をほったらかしにして寝ているのは日本ぐらいだ。
それにしても、そうやってあちらこちらに出没できるのは、インターネットの力によるところが大きいですなあ。私が会社員だった20年ほど前は、泊りの出張があると「全国ビジネスホテルガイド」をめくって予約の電話をかけていた。そして宿泊料は向こうの言い値だったから、比較するのにも限界があった。
それが今は予約サイトのおかげで楽に取れる。飛行機も以前は旅行代理店でチケットを買っていたのだが、航空券を買いに店に行くなんて、5年以上ごぶさただ。コンサートチケットも同様。以前は発売日に電話ボックスに行き、午前10時の受け付け開始から電話がつながるまで、果てしない戦いを強いられた。公衆電話にはリダイヤル機能がないのに、みんなよく頑張ったよなあ。
それが今はネットでひょひょいのひょい。人気のチケットは発売開始直後だとアクセスしにくいのは以前と変わらないが、テレホンカードを何回も抜き差しするのとは比較にならない。地方競馬もそうですよ。高知は一時期、1日の馬券売上高が3千万円台ということがよくあった。それがこの冬は3億円オーバーが何回も。ホッカイドウ競馬も累積赤字が大きくなったことで、廃止を唱える知事がいた。
それが昨年は黒字決算。そう考えると、最近になって廃止した荒尾と福山は本当にもったいないことをしたと思う。また、インターネットの普及がもう少し早かったならば、高崎&足利&宇都宮、そして新潟&三条、上山は、今も存在していたかもしれない。
大きなことも小さなことも、すべての運命はちょっとしたタイミング。私だってインターネットがなかったら、このコラムを書いていないわけだし。そう考えると、残念なことがちょっとあったくらいでクヨクヨするのはバカみたい!
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