「7年前の関東オークスに出走した馬を訪ねて」
2016/6/13
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「誕生当初は小柄かなと思ったのですが、もう普通のサイズになりましたね」と、案内してくれた菊池さん。「来た当初は氷の上を歩いて滑るとか、ほかの馬とはちょっと違う行動をしていました。たぶん放牧の経験がなかったから、危険なところにも行ってしまっていたんでしょうね」ハイ、よくお分かりで。ビジンさんは笠松に移った3歳春から現役生活を終える9歳1月まで、放牧に出たのは1度だけ。しかも休養先は長野県の牛系の牧場(?)だったらしい。
それ以外は、笠松の自分の部屋と、競馬場と馬運車のなかだけで生活していたわけだから、いきなり広い野原に放されても何をどうしたらいいのかよくわからなかったことだろう。でも現在は、6組の親子と広大な放牧地で過ごす日々。そしておなかのなかにはゴールドシップの仔が入っている。
「いや〜、立派になったなあ」と、三谷さんは1年半ぶりに会うビジンさんに感動しきり。「あまり人に媚びるタイプの馬じゃなかったからね」という性格は変わっていないようで、訪問者の近くに来たり遠ざかったり。それでもきちんと子育てをしている姿に安心しているようだった。久々の再会となれば、去りがたくなってしまうもの。雨のなか30分以上もビジンさんを眺めていたが、また来ますということで放牧地をあとにして、現在のビジンさんの部屋も見学。繁殖牝馬として迎え入れてくれたビッグレッドファームさまに大感謝ですね!
(3月末に撮影したトウホクビジン2016)
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