「東京のド真ん中に緑のオアシス!」
2016/8/15
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それでもそちらに行かねばしょうがない。ということで元気な欧州軍団に混じりながら大手高麗門に回ると、いやあ、緑がいっぱいで美しい!受付で入場札を受け取り、すぐ近くにある三の丸尚蔵館に入場。涼しい!!!
さっそく汗だくの体と服を乾かしながら展示物を見学。在館者数はまあまあいるのだが、中国人や欧州組が多くて日本人とおぼしき人は3割ほど?ということで、展示物をじっくりと観ることができた。
(駒競べのパンフレット)
展示物は明治期の馬の彫像とか、江戸時代の屏風絵とか。競馬に関するものはほとんどないが、それでも日本は昔から馬と親しみあってきた民族であることを改めて実感させられた。
そして展示物とは別に、皇室と馬とのかかわりあいに関するパネルもあった。じつは私の知人に、国鉄から宮内庁に転職して馬の世話をしていた人がいるのだが、ヒマな仕事なんだろうなあと思っていたのだ。
しかし、その仕事(宮内庁管理部車馬課主馬班)には、宮内庁が所有する馬の飼育管理や調教、そして外国大使の就任のときに出す儀装馬車の運行という業務のほかに、「古式馬術の保存」というものも含まれているらしい。
それは打毬(だきゅう)と母衣引(ほろひき)で、前者はいわゆる日本式の“ポロ"。馬に乗って戦うホッケーですね。後者は数メートルの吹き流しのようなものを背負って馬に乗り、その様式美を観客に披露するもの。右前脚と後脚を同時に同じ方向に動かす「側対歩」でスピードを上げる方式だから、これはなかなか難しそうだ。
そして主馬班の職員さんの業務は、馬に関するすべてのことなんだそうな。つまりその知人は、乗務する対象が電車(車掌さんだった)から馬に替わったということなのね。単に馬の世話をするだけかと思ってましたわ。
という知識も得られる「駒競べ 馬の晴れ姿」の展示は、今年の9月4日まで。月曜日と金曜日は休館日で、開館時間は午前9時から午後4時すぎまで。東京見物のひとつとして、いかがでしょう?
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