「金子正彦騎手が引退!」
2017/3/6
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私の友人にも熱烈な金子騎手ファンがいまして、あるとき本人に「なんでそんなに猫背なんですか?」とメチャメチャ失礼な質問を単刀直入にしたことがあるそうな。
すると金子騎手、そのときはお酒が入っていたためか上機嫌で「新幹線の先頭車両と同じだよ。空気抵抗を減らすことを追求していったら、この形になったんだ」と答えてくれたそうです。
それが本当なのかどうかはさておいて、金子騎手は職人魂を持っていることは間違いなさそう。1979(昭和54)年11月19日に17歳でデビューしてから37年半。
引退の理由のひとつには「だんだん騎乗数が減ってきたこと」があるそうですが、しかしそこは大ベテランの人望。引退シリーズとなった川崎開催では、初日から4日までが毎日4鞍、最終日は6鞍の依頼がありました。
そして現役ラストの金曜日。騎手時代は後輩だった河津裕昭調教師から依頼を受けたコスモロザラムで逃げ切って、1227勝目を挙げました。
引退レースとなった第10レース後のインタビューでそのことを聞かれると「勝ちましたねって言われても、つかまってただけですよ。あの馬なら誰が乗っても勝てる」と笑顔。家族や親せきのみなさんが集まっての記念写真では、ちょっと照れているような表情も見せていました。
(ラストラン直後は花束攻勢)
いやしかし金子騎手が引退してしまうのはさみしいですなあ。これで川崎所属騎手は、高知に行っている郷間騎手と中越騎手を除くと14名。来月からは新人騎手が1名加わるとはいえ、現時点では川崎ジョッキーズ競走のフルゲートと同じとは。そのなかには5月4日で62歳になる森下博騎手も含まれているわけで……。
(引退報告のあとは胴上げ)
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