「西脇トレセンを見学」 3/3頁
2019/2/11
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と、同じことを多くの人が思うのでしょうが、岩盤が予想以上に堅くて、それ以上の高低差が作れなかったとのこと。せっかく巨額の費用をかけたのにもったいない……
それでも坂路の必要性は誰もが認識していること。ということで、周回コースの外縁部にある登り坂を「坂路」に転用してほしいという意見が出ているそうです。
それなら高低差は20m以上。こんないい勾配は北海道の育成場にもなかなかありません。
私からもトレセンの所長に「アスファルトをはがして砂かウッドチップを敷くだけで大丈夫ですから、費用はそれほどかからないのでは?」と言っておきました。
(向正面に坂路に適した坂道が!)
実際、北海道にある坂路は地面の上に砂などを載せただけ。競馬場のように何重もの層を作る必要はないのです。
兵庫県競馬組合の上層部のみなさまにおかれましては、ぜひ北海道の育成場を視察していただいて、改造工事の実施へとつなげてほしいと思います。
大きい坂路が実現したら、兵庫の2歳馬はレベルが上がること間違いなし。兵庫デビュー馬も増えることでしょう。
しかし現在のところ、西脇トレセンの馬房使用率は95%前後とのことで、増えても困る感じになるのかも。ここにも全国的な馬主さんの増加の波が来ていることが実感できました。
(坂道の頂上からの景色)
南関東も在籍する馬の数が増加傾向にある様子。水曜日のユングフラウ賞も当然、12頭立てです。
◎1.ホウショウレイル
○3.スティールティアラ
▲12.マルパソ
△7.ラブミーピンク
穴8.サブノダンサー
最近5年のユングフラウ賞では「東京2歳優駿牝馬で5着以内に入っていた」馬が1頭だけ連対しているというデータがあるのですよ。
そこで、前走がハナ差勝ちでも後方から差を詰める新境地を見せたホウショウレイルを軸にして、相手に東京2歳優駿牝馬組を据えるという手にしてみました。
ホウショウレイルはバランス的に胴が短めで、ローレル賞のパドックで見たときに“コース適性的にビミョー"だと感じました。でも浦和の1400mなら問題なし。素質の高さで押し切る可能性が高いと判断しました。
ということで今回はボックスではなく、軸を決めてという方式に。「流すなボックス」の合言葉は、ほかのレースで使用します!
プロフィール

浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。
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馬券は20歳から、適度に遊ぶ、大人のたしなみ。
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