「人生も競馬も運と縁が重要」 3/3頁
2019/5/13
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しかしながら、全体的に目立ったのが“精度"の不足。なんというか“雑"なプレイが多いのです。でもそこは独立リーグの難しいところで、同じチームに「野球をやりたいからやっている」選手と「NPBを目指している」選手が混ざっていますからね。
それでも高い能力を持った集団はより強くなり、そうでない集団は現状維持が精々というのは、この世界でも同じでしょう。この日の試合を見た限りでは、栃木の選手はいわば門別競馬の2歳馬たち(西岡剛選手は除く)。ここから大きい舞台に飛び立っていけそうな選手が何名かいました。
(西岡選手の動きは別格)
そうしたらなんと、栃木所属の北方悠誠投手がロサンゼルス・ドジャースと契約合意に至ったというではありませんか!
北方投手は豪速球を投げられてもコントロールがボロボロ。そのためドラフト会議で指名されるも落ちこぼれ、独立リーグを転々としていたわけですが、なんのキッカケがあったか弱点が改善。そして渡米するチャンスを得られたのです。
とてつもない回り道を経て飛躍への第一歩を踏み出したわけですが、才能を開花させられる人は一握り。独立リーグで小柄な選手を見ると、この人が若い時に競馬を知っていたら騎手で活躍できたかも……などと思ってしまいます。
いろいろな意味で、運と縁はとても重要。川崎マイラーズも人と馬とのマッチングを考えながらシルシを付けましょう。
◎2.キャプテンキング
○5.ベンテンコゾウ
▲9.ゴールデンバローズ
△1.トキノパイレーツ
△4.バンドオンザラン
△12.クリスタルシルバー
キャプテンキングはJRAから大井に移籍。もともとのポテンシャルも高いと思いますが、適材適所がハマったという感じもありますね。ベンテンコゾウは目標にされる形になったダービーグランプリ以外は3着以内を確保。今回は初コースですが、タイプ的に問題なしと判断します。
ゴールデンバローズはJRA所属時から春の時期と好相性。最近2戦はいまひとつですが、転入初戦を制した川崎コースに替わる点をプラス材料と捉えます。
トキノパイレーツは実績的に微妙でも、流れ込みなら狙えそう。3年連続で6月に勝利を挙げているバンドオンザランを、まだ5月でも警戒しておきます。クリスタルシルバーは、実績十分でも初の川崎コースがちょっと心配、ということで押さえまで。でも3連複はボックスで!
プロフィール

浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1〜2年に一度以上は訪問している。
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馬券は20歳から、適度に遊ぶ、大人のたしなみ。
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